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NTT東西、NGNでのIPv6接続機能提供に向け約款変更申請


NTT東西が申請したIPv6インターネット接続機能の概要
 NTT東日本とNTT西日本は、次世代ネットワーク(NGN)におけるIPv6インターネット接続機能の提供について、接続約款変更の申請を行った。

 NTT東日本およびNTT西日本は、NTT法(日本電信電話株式会社等に関する法律)により「地域電気通信事業を目的とする企業」と定められているため、地域を越えて通信を行うインターネット接続サービスの提供は行えない。このため、NTT東西のフレッツサービスやNGNサービスでは、インターネット接続サービスは他のISPを経由して提供し、NTT東西は網内に閉じたサービスのみを提供する形態となっている。

 こうしたネットワーク形態のため、NTT東西が網内サービス用にIPv6を利用し、ISPもインターネット接続用にIPv6を利用しようとすると、端末に2つのIPv6アドレスが割り当てられる。網内サービス用のアドレスではインターネットに接続できないことから、通信がうまく行えなくなる「マルチプレフィックス問題」が起こるとして、ISPがNTT東西に対策を求めていた。

 NTT東西では、NGNにおけるIPv6インターネット接続の形態として、ユーザーとISP間のトンネリングによりIPv6接続を提供する「トンネル方式」と、接続事業者から預かったIPv6アドレスをNTT東西が払い出す「ネイティブ方式」の2方式を採用。接続約款の変更について総務大臣の認可を得た後に、機能の開発に着手し、2011年4月以降に機能の提供を開始するとしている。

 ネイティブ方式については、機器の問題などから接続できるISPは当面最大3社までとされており、希望するISPが3社を超えた場合には、そのISPのローミングサービスを経由して接続するISP事業者のユーザー数の多い順に選定するという。選定は8月下旬までに申し込みのあった事業者から、12月をめどに行う予定。また、トンネル方式とネイティブ方式それぞれの料金については、市場動向を踏まえて今後検討していくとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(NTT東日本)
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0905/090519b.html
  ニュースリリース(NTT西日本)
  http://www.ntt-west.co.jp/news/0905/090519a.html

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( 三柳英樹 )
2009/05/25 20:00

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