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「新国際ニコニコ映画祭」応募受付開始、審査員に田代まさし


記者会見の出席者一同
 ニワンゴが運営する「ニコニコ動画(ββ)」は2日、「新国際ニコニコ映画祭」の作品募集を開始した。応募期間は6月23日まで。受賞作品の発表は7月11日で、賞金総額は25万3750円(前回までのキャリーオーバー含む)。

 ニコニコ動画では、2007年から「国際ニコニコ映画祭」を開催している。ユーザーから寄せられた作品を審査員が選考し、大賞や優秀賞などを決定。10回目となる今回は、「双方向時代の新しい映像コンテンツの発掘をスローガンに、オリジナリティのある“ニコニコ動画らしい”映像作品の募集を再スタートする」とのことで、名称も「新国際ニコニコ映画祭」に改めた。

 募集部門はテーマ部門と自由部門を設ける。テーマ部門は「密室」がテーマで、動画の長さは1秒から5分まで。オリジナル作品であり、著作権などの侵害がないことや、応募注意事項を厳守した内容であることが条件だ。審査委員長は手塚眞、審査員は西村博之(ひろゆき)のほか、タレントの松島初音、スメリーなど。また、ゲスト審査員として、タレントの田代まさしも参加する。田代まさしは、素材投稿・管理サイト「ニコニ・コモンズ」に素材提供もしており、テーマ部門で作品制作に使用できる。


ゲスト審査員の田代まさし ニコニ・コモンズに100点以上の素材を提供

新国際ニコニコ映画祭をチャンスにしてトップクリエイターへ

新国際ニコニコ映画祭の特徴
 2日、「新国際ニコニコ映画祭」の発表に伴い、都内で記者発表会が開催された。新しくなった映画祭について手塚氏は、「招待作品の上映」「投稿作品の公開」「レッドカーペット」を特徴として挙げた。

 「招待作品」は、著名人に動画を制作してもらい、生放送の審査会で上映する。今回は、ゲスト審査員でもある田代まさし氏が制作。“Vシネマ”の監督を務めたこともある田代氏も発表会に出席し、作品の構想について「密室をテーマにコメディ系の作品になる」とコメントした。

 「投稿作品の公開」は、応募作品を最初からすべて視聴できるようにするものだ。従来は、作品を運営側で確認し、落選したものを順次公開していた。ひろゆき氏は、「何百とある応募作品を1つずつ見ているスタッフの苦労を感じて欲しい。ユーザーも審査会の気持ちになれる」と話した。

 「レッドカーペット」は、生放送の審査会に審査員が登場する際、レッドカーペットを歩くというもので、“映画祭らしさ”を強調した演出になる。さらに、優秀な作品は映画館で上映することも考えているという。手塚氏は、「新国際ニコニコ映画祭から世界に羽ばたくようなクリエイターが出てきてほしい」と抱負を語った。

 田代氏は「新国際ニコニコ映画祭」について、「自分で映画を作ったこともあるし、他の人が作る作品を見るのも好き。プロじゃなくても才能を持っている人は多くいるので、新国際ニコニコ映画祭をチャンスにして、才能のある人たちが伸びていけば良いのではないか」とコメント。手塚氏は、「田代さんには、応募作品に対し、プロのエンターテイナーとしての意見やアドバイスに期待したい」と話した。

 ひろゆき氏は、「応募作品すべてが最初から公開されるようになったので、審査会ウケを狙って作品を作らずに、ユーザーにウケる作品を目指してほしい。そこで評価された作品が上がってくるようになる」とした。このほか、審査員の松嶋初音氏は、「人が見ることを考えた映像、エンターテインメント思考の作品を楽しみにしている」と話した。最後に手塚氏は、「今までのように遊び的な楽しい部分は残しつつ、真剣にトップクリエイターを目指している人の応募に期待したい」とコメントした。


審査委員長は引き続き手塚眞が担当 レギュラー審査員のひろゆき

ニコニコ生放送でレギュラー番組も持つ松嶋初音 パフォーマーのスメリー

関連情報

URL
  新国際ニコニコ映画祭
  http://www.nicovideo.jp/static/festival/

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( 野津 誠 )
2009/06/03 11:17

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