イベントレポート

CEATEC 2023

ライブ演出をアーティストがその場で作れる!「FUTTE-Me」がCEATECでデモ中

「決められた演出どおりにアーティストが動く」のではなく……

 10月17日~20日に幕張メッセで開催されている「CEATEC 2023」だが、電力中央研究所のブースでは「ライブなどのステージ演出をアーティストがアドリブで作れる」という演出システム、「FUTTE-Me」をデモ中だ。

 スタッフの説明によると「昨今のライブで見られる、複雑なライティングなどのステージ演出は、事前にプログラムされているため、アーティストは“決められたステージ演出に沿って動く”ことになっていた」そうだが、これを解決するのが「FUTTE-Me」。

 アーティストには9軸加速度センサー付きの腕時計型端末を身につけてもらい、その動きでステージ演出をリアルタイムに操作できるため、アーティストが一期一会をショーを実現できるとする。操作できるのは、ムービングライトや大型スクリーンに表示されるディスプレイ映像、送風機による風、スピーカー音声の定位など。

 ブースデモでは、来場者がこれらが操作できるようになっており、「上に振ったら音が上から鳴り、下から吹きあげる風も強くなる」「右に振ったら音が右から鳴り、ムービングライトが右を照らす」などが可能。操作している人にとって、「自分が注目されている」といった感覚が得られるのもポイントという。

 FUTTE-Meは制御用PCと通信して利用するが、制御用PCからは演出機器の接続規格であるDMXをそのまま利用可能。また、1つのステージで複数のFUTTE-Meを利用することもできるとのこと。

 開発は、電力中央研究所のほか、毎日放送東京理科大学れ組の4者共同。

 会場では、実際に利用したステージも17日に実施されていた。