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Google検索のアルゴリズムを変更、低品質コンテンツを下位表示、不適切なコンテンツのフィードバック機能も追加

 Googleは25日、Google検索において、信頼性の高い情報源を検索結果の上位に、低品質なコンテンツを下位に表示する検索アルゴリズムの変更と、ユーザーによる不適切なコンテンツのフィードバック機能の追加を発表した。

 今回の変更について、「ウェブにおいて、より高品質なコンテンツを引き続き提供するための次のステップ」としている。そして、長期的かつインパクトのある変更を行うために、検索におけるより構造的な変更が必要だとしている。

 Googleによれば、検索におけるトラフィックの約0.25%では、誤解を招くようなコンテンツが表示されている。こうした低品質のコンテンツを下位に表示し、より信頼できるコンテンツを検索結果の上位に表示させるよう、ページランクに関する評価方法の改善とアルゴリズムの更新を行ったという。

 Googleはブログで、人々がシステムを操作することで、誤った情報の伝播に手を貸している「偽ニュース」が検索結果の上位に表示されていることを指摘。アルゴリズムを定期的に更新することで、これらの問題に取り組むとしている。

 そして、検索結果の質に関するデータを収集し、改善が必要な分野を特定する目的で、ユーザーからのフィードバック機能をあわせて提供する。Googleでは4月10日に、偽ニュースの拡散を防止する「ファクトチェック」ラベルの表示を日本を含む全世界で開始するとともに、検索品質評価ガイドラインを更新している。ユーザーからのフィードバックは、これを実現するためのものと位置付けられており、今後も低品質のコンテンツを降格させるためのアルゴリズムの改善を行っていくとしている。

 フィードバックについては、検索キーワードの入力時に続けて検索候補を表示する「オートコンプリート」の機能でも改善を行う。以下の画像のように、文字入力時に検索候補が表示された際、直下の「Report inappropriate prediction」のリンクをクリックすると表示されるダイアログから不適切な検索候補を報告できる。ただし、Google日本語版では、26日11時30分現在、まだ機能が実装されていない。

 お勧めのスニペットについても、右下のフィードバック」をクリックすることで、不適切な内容を報告できる。