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Microsoft、「Docs.com」のサービスを12月15日に終了

アカウントの新規作成は停止済み

 Microsoftは、「Docs.com」アカウントの新規作成を6月9日に停止し、サービスを12月15日に終了することを発表した。

 MicrosoftではLinkedInの買収を2016年6月に発表、同12月に完了。これにより7000万人のユーザーを持つ「SlideShare」がMicrosoftファミリーに加わったことを、Docs.comサービス終了の理由に挙げている。Docs.comでは、Word、PowerPoint、PDFの各コンテンツを公開できるが、SlideShareとはほぼ機能が共通している。

 Docs.comアカウントの新規作成は9日に停止されたが、すでにアカウントを保有していれば、現在のところ既存のコンテンツの表示、編集、ダウンロード、削除ができる。その後、8月1日には、コンテンツの公開と編集ができなくなる。Docs.comに保存したコンテンツについては、12月14日までにほかのファイルストレージや共有プラットフォームへ移行することが推奨されている。

 12月15日にはDocs.comのウェブサイトとコンテンツが廃止され、アクセスができなくなる。また、2018年5月15日には、Docs.comで共有され、OneDriveまたはOneDrive for Businessに移行されたコンテンツへの自動リダイレクトが機能しなくなる。

 Docs.comをMicrosoftアカウントあるいはFacebookで利用している場合は、ログイン後にプロフィールページを表示して、OneDriveと互換性のあるすべてのファイルを自動バックアップするよう設定できる。

 Docs.comを職場や学校用Office 365アカウントで利用している場合は、管理者は6月19日よりコンテンツをOneDrive for Businessへ自動的に移行できるようになる。

 OneDriveまたはOneDrive for BusinessへバックアップされたDocs.comのコンテンツは、表示とダウンロードのみ可能。

 OneDrive for Business を使用していないOffice 365ユーザーは、Docs.comに保存しているコンテンツをローカルPCやほかのクラウドストレージなどに手動でバックアップする必要がある。