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「クラウド会計ソフト freee」が「Excel」にアドイン連携へ、予実管理のための新機能も
2018年7月3日 16:10
freee株式会社は2日、「クラウド会計ソフト freee」の新プランとして「プロフェッショナルプラン」の提供を開始した。従業員20~100人程度の法人向けのプランで、freee上で予実管理などを行える機能を備えているのが特徴。料金(税別)は、従業員10人までの基本料金が月額4万7760円または年額47万7600円、11人目以降の追加料金が月額600円。
クラウド会計ソフト freeeではこれまで、バックオフィス業務の自動化による人件費削減や、スモールビジネスが本業に集中するための“時間の創出”に貢献してきたが、新たに提供するプロフェッショナルプランでは、経営のプランニングやナビゲーションを行えるようにするための経営管理ツールとして機能を提供することで“収益の創出”も実現するのが狙い。
プロフェッショナルプラン独自機能の第1弾としては、「予算・実績管理」機能がリリースされた。
前年対比や構成比を確認しながら勘定科目ごとに予算を設定し、freeeに入力された会計データの実績とリアルタイムに比較できるものだ。財務諸表や、利益・売上高・販管費・月次などのさまざまなグラフで表示。月次の予算達成度合いをもとに年間の着地予測も自動分析してくれる。予算未達の場合なども、その原因について売上や販管費などの明細までfreee上でたどれるため、単に会計業務を自動化するだけでなく、データに基づくレポートをリアルタイムに確認して経営の迅速な意思決定に役立てられるとしている。会計データをすでに経営企画に活用している組織でも、その資料を作成する業務が大幅に効率化できるという。
9月には、freeeの会計データをExcel上で扱えるようにする「エクセルアドイン」も、オプション機能(別料金)としてリリース予定だ。freeeの会計データを活用して、Excel上でより詳細な分析が行えるようになる。
これまでもfreeeのデータをExcelで読み込むことは可能だったが、データをいったんデータをエクスポートしてからExcelにインポートする必要があった。これがアドイン機能により、Excelの任意のセルに、関数としてfreeeのデータを自動的に読み込めるようになる。部門別の予実管理などがExcel上で行えるほか、帳票もExcel上で自由にレイアウトできる。
このほかにもプロフェッショナルプランでは今後、部門別会計の機能や、過去の財務データをもとに資金繰りをシミュレーションする機能などを追加していく予定だ。