ニュース

32bit PCI装備の最新Xeonマザーを発見! ASUS法人向けサーバー/マザーボード発表会

 ASUSが開催した法人向けサーバー発表会で、第9世代コアである「Xeon E-2100」シリーズに対応しながら、32bit PCIスロットを装備したマザーボード2製品を展示していた。市場想定価格(税別)は「P11C-X」が2万5980円、「P11C-C/4L」が3万5580円。

XeonマザーにPCIスロット装備で「レガシーデバイスの使用可能性を確保」

 ATXサイズのP11C-Xは2基、MicroATXサイズのP11C-C/4Lは1基の32bit PCIスロットを装備しており、ASUSでは「レガシーPCIデバイスの使用可能性を確保するとともに、使用中のレガシーアプリケーションを最新機種で継続使用可能になる」としていて、警備業界では監視カメラのビデオキャプチャーカード、産業業界では工業制御カードなどのレガシーPCIデバイスなどを例に挙げている。

32bit PCIスロットを2本装備するC242チップセット採用のATXマザーボード「P11C-X」
PCIスロットに加え、4つのLANポートもオンボード搭載するMicroATXマザーボード「P11C-C/4L」

ワークステーション向けマザーボードや、1Uラックマウントサーバーも

 チップセットにIntel C246/C242を採用し、Xeon E-2100を搭載可能なワークステーション向けマザーボードや、1Uラックマウントサーバーは、標準サイズの「RS300」シリーズと、奥行きの短い「RS100」シリーズも発表会で展示された。

同じくワークステーション向けで10GBASE-T LAN×2搭載の「WS X299 SAGE/10G」は、。X299チップセットを採用
10GBASE-T LAN×2を搭載するワークステーション向けの「WS C422 SAGE/10G」
標準サイズの1Uラックマウントサーバー「RS300-E10-PS4」(左)と、奥行きの短い「RS100-E10-PI2」(右)

6コア12スレッドのCPU「Xeon E-2100」、サーバー管理ソリューション「ASUS Control Center」も

 これらのマザーボードやサーバーが対応するIntelのCPUがXeon E-2100だ。6コア12スレッドで、最大動作クロックは4.7GHz。CPUソケットはLGA1151で、従来より高速なDDR4 2,666MHzのECCメモリに対応する。また、Intel UHD Graphics 630を内蔵するのも特徴だ。

40レーンのPCI Express、USB 3.1、Thunderbolt、Optane Memoryなどの各種インターフェイスに対応
4年前の製品と比較して1.48倍、前世代との比較でも1.39倍の性能。最大メモリは現在の64GBからBIOSアップデートで128GBまでに対応予定

 さらに、VirtualBoxベースのサーバー管理ソリューション「ASUS Control Center」も紹介された。遠隔からの電源制御、システム使用率やハードウェア状況の監視、ソフトウェアの配布やUSBデバイスの使用制御などが行えるという。

VirtualBoxベースのサーバー管理ソリューション「ASUS Control Center」
ASUS Control Centerの管理コンソール画面