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AIで従業員のコンディション悪化や退職リスクを予測、カオナビと楽天が開発プロジェクト

株式会社カオナビ代表取締役社長の柳橋仁機(左)と、楽天技術研究所代表の森正弥氏(右)

 株式会社カオナビと楽天技術研究所は、「HR Dataイノベーションプロジェクト」を創設した。従業員の人材管理サービス「カオナビ」で収集した従業員のアンケート、性格、表情、勤怠などの情報と、楽天技術研究所のディープラーニング技術を組み合わせて、従業員のコンディションの悪化や退職などのリスクを予測するAI「コンディション予測AI」を開発する。その結果から、コンディションの悪化や退職に至る可能性の高い従業員を事前に特定し、サポートできるようにするのが狙いだ。

例えば、「アンケート、性格、表情、勤怠を踏まえると、Aさんの今月のコンディションは悪く、配慮やサポートが必要です」といった予測がなされるという

 現在、多くの企業が抱える課題として人手不足が挙げられる。人手不足を解消するには人材の採用が必要だが、すでに働いている従業員が継続して勤務できるようにサポートすることも重要だ。このような課題を解消するため、これまでも人事部が行うアンケートや経験などで、コンディションの悪化や退職しそうな従業員をサポートしていた。しかし、十分な精度が得られなかったという。

 なお、両社では3月29日まで、このプロジェクトに参加する企業を募っている。