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カオナビ、人事情報データを集約する「JOBXフォーマット」開発

 人事マネジメントプラットフォーム「カオナビ」を提供する株式会社カオナビは6日、「人材データプラットフォーム構想」を発表した。散在する人事情報データを集約して“使える化”するためのフォーマット「JOBX(ジョブエックス)フォーマット」を開発。従業員の入社前から退職後まで継続的な関係構築を行えるようにするほか、労務管理や求人などのサービスとのAPI連携も目指す。

 JOBXフォーマットは、1000社を超えるカオナビの導入実績から得たデータ分析をもとに必要な項目を厳選したフォーマットだという。各項目を選択式で入力する仕組みで、表記の揺らぎもなくなる。また、同フォーマットによるデータを蓄積することで、自社で簡単に集計・分析が可能になるほか、統計と比較した分析も可能になるという。

 カオナビでは同フォーマットを活用する機能として、まずは今年度内に「入社手続き・社員情報変更のワークフローシステム」「履歴・職歴登録アプリ」「退職者コミュニケーションツール」という3つの機能を追加する予定だ。

 「入社手続き・社員情報変更のワークフローシステム」では、入社手続きに必要な情報を入社者が自ら直接入力。社会保険関係の手続きを自動で行うことができるほか、結婚・出産などのライフステージの変更によって生じる社員情報の更新も容易になるとしている。

 「履歴・職歴登録アプリ」は、個人が自身の履歴や職歴をスマートフォン上で簡単に登録・管理できるアプリだ。企業は、アプリ上で取得したデータをカオナビに自動で反映させられるほか、入社前の段階で個人のスキルや経歴を把握し、管理職間で共有することができる。

 「退職者コミュニケーションツール」では、退職者の履歴をカオナビに保管することで、同窓会ネットワークの構築が可能。例えば、退職者に対してイベント招待やアンケートなどコミュニケーションを継続的にとることで、優秀な退職者を再雇用するなどの活用が考えられる。

 カオナビではさらに今後、給与・勤怠などの労務管理サービスや求人サービスとのAPI連携を進めるとしている。