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フリーランス向け新規案件のプログラミング言語、「Python」がシェア拡大、ブロックチェーンや機械学習などの需要増で

 レバテック株式会社は6月24日、フリーランスのITエンジニア/クリエイター向け案件募集サービス「レバテックフリーランス」における新規案件のプログラミング言語ランキングを発表した。シェア第1位はJavaの29.22%で、以下、PHPが14.39%、JavaScriptが12.96%と続いている。

 このランキングは、レバテックフリーランスにおける2018年4月1日から2019年3月31日までの新規案件を集計したものだ。

「プログラミング言語別新規案件割合」と「プログラミング言語別新規案件昨対比」のグラフ

 Javaは、大規模な業務やウェブシステムから、小規模な個人向けのアプリの開発まで幅広く採用されている。そのため、Javaのエンジニアは確保しやすく、新規案件は昨年と比べて6.7ポイント増加している。

 JavaScriptは、人材の確保が追いつかず即戦力を求める企業が多い。最近では、ウェブブラウザーなどのクライアント側だけではなく、サーバー側でもJavaScriptが利用できる環境が整ってきたため、今後も需要の増加が見込まれるとしている。

 Pythonの伸びも目立ち、前年と比べて2.3ポイント上昇。主な要因は、サーバーサイドの開発やブロックチェーン、機械学習、データクレンジング、業務改善ツールなどの需要が高まっていることにある。特にデータサイエンティストの分野では、エンジニアの争奪戦というほど需要が高まっているとしている。このような状態のため、Pythonは、ほかの案件と比べて即戦力が求められる傾向にある。

 その一方で、iOS向けのアプリ開発で使われるObjective-CとSwiftの需要は減少している。これは、国内においてAndroidの需要が増加したことと、iOSの案件が頭打ちになったことによるものだという。

 また、レバテックは、今後、VR市場の拡大により開発環境のUnityの需要が高まると予測している。Unityは、ゲームの開発を想定した開発環境であるため、グラフィックの処理に向いている。そのため、VR関連の開発では、Unityを利用することが多くなるとしている。