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メッシュWi-Fi「Google Nest Wifi」29日発売、スマートスピーカーを新搭載
ルーター1万9800円、拡張ポイントセットが3万1900円
2019年11月28日 16:22
グーグル合同会社は、メッシュWi-Fi対応ルーターの新モデル「Google Nest Wifi」を11月29日に発売する。価格は、ルーターが1万9800円、拡張ポイントが1万8500円、ルーターと拡張ポイントのセットが3万1900円(いずれも税込)。
2016年12月に米国で、2018年4月に日本国内で発売された「Google Wifi」の後継で、IEEE 802.11ac/n/a/g/bに対応したメッシュWi-Fiを構築できる製品。ルーター、スマートスピーカーを内蔵する拡張ポイントともに、Google Wifiと組み合わせて使うことも可能。
メッシュWi-Fiの標準規格である「IEEE 802.11s」、同じくメッシュWi-Fiにおけるローミングの標準規格「IEEE 802.11k/11v」をサポート。最大通信速度は、ルーターは5GHz帯が4×4、2.4GHz帯が2×2のMU-MIMOに対応する“AC2200”とされる一方、拡張ポイントは5GHz帯、2.4GHz帯ともにが2×2 MU-MIMO対応の“AC1200”とされる。
ルーター側には、いずれもギガビット対応のWANとLANを1ポートずつ装備。スマートホーム関連の接続機能としては、「BLE(Bluetooth Low Energy)」に対応。「IEEE 802.15.4」(2.4GHz)も近日サポート予定だ。
ルーターは120平方メートル、拡張ポイントは90平方メートルの範囲をカバーでき、1台のルーターには最大32の拡張ポイントを接続できる。
拡張ポイントの底面には、音声入力の状態などを示すリング状ランプを搭載する。なお、こちらは有線ポート非搭載となる。
ゲスト用Wi-Fiの利用も非常に容易だ。Google Nest Hub/Hub MaxでWI-Fiアイコンをタップすれば、QRコードを表示できる。これをスマートフォンからスキャンするだけでゲストWi-Fiにログインできる仕組みだという。
本体サイズと重量は、ルーターが110×90.4mm(直径×高さ)で380g、拡張ポイントが102.2×87.2mm(直径×高さ)で350g。米国では3つのカラーバリエーションが用意されるが、日本では「スノー」1色のみ。
多くのデバイスをつないだときに落ちる電波品質の問題を解消
米Googleのプロダクトマネージャーであるサンジェイ・ノロンハ氏は、「家に住む人をケアができることがGoogle Nestのミッション」とし、「家にある数多くの素晴らしいデバイスも、よいWi-Fiがなければ宝の持ち腐れ」と述べた。
そして2016年発売の前モデル「Google Wifi」の発売により、「家全体をカバーできるワイヤレスメッシュと、Wi-Fiを設定し制御する経験をアプリを通してシンプルにしたことで、ユーザーのニーズを満たし、問題を解決してきた」とした。
そして、「まだ残っている解決すべき問題について調査したところ、25%のユーザーは、多くのデバイスを一度につないだときに電波品質が下がる」点が問題だったという。また、約半数のユーザーが、今後1年の間にスマートホームデバイスを購入すると回答したという。
「こうした要望を満たすような製品開発」を行なったのが、Google Nest Wifiだ。拡張ポイントには、Googleアシスタント対応のスマートスピーカーを統合。「Google Homeアプリで、スマートホームデバイスの設定やインタラクションができる」とした。
同氏はデザイン面にも言及。「通常ルーターと言えば、黒くてアンテナが出っ張っていて、机の下やクローゼットの中などに隠すものだったが、見た目をよくしてオープンな場所に設置できるようにすることで、電波のパフォーマンス向上にもつながっている」と述べた。