トレンドマイクロ、無料の「スマートホームスキャナー」アプリ、ホームネットワークの安全性を診断

　トレンドマイクロ株式会社は2日、ホームネットワークに接続された機器の安全性を診断する無料アプリ「スマートホームスキャナー」の提供を開始した。対応OSはAndroid 5.0以降、iOS 9.0以降。

　同アプリでは、ホームネットワークに接続されたルーターやウェブカメラなどの脆弱性、スマート家電で採用されることの多いOSであるLinuxやAndroidの脆弱性を診断する「脆弱性チェック機能」を備える。

　また、IoTマルウェア「Mirai」「Satori」などが悪用するポートが開放されていないかを診断し、危険性を判定する「オープンポートチェック機能」を備える。

　MiraiやSatoriはUPnPの脆弱性などを悪用し、スマート家電をサイバー攻撃の踏み台にする恐れがある。そのほかの脅威として、スマート家電で採用されるUnix系OSのシェル「Bash」の脆弱性を悪用し、仮想通貨の発掘などを行うマルウェア「Bashlite」などがある。

　トレンドマイクロによると、日本国内の家庭において、脆弱性が存在する機器がホームネットワークに接続されたケースが10％確認されているという。ホームネットワークを保護するため、スマートホームスキャナーを利用することで、セキュリティ上のリスクを把握できるとしている。