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いすみ鉄道、気動車に揺られてテレワーク~「ワーケーション列車」運行開始、平日2000円・休日2300円

全車両と主要駅でフリーWi-Fi提供も

いすみ鉄道のイメージ

 いすみ鉄道株式会社、株式会社We'll-Being JAPAN、株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)の3社は、いすみ鉄道の車両内と主要駅において誰でも利用できるフリーWi-Fi環境を構築するとともに、車両内でテレワーク可能なスペースと通信環境を備えた「ワッペン・ワーケーション列車」の運行を開始した。

 フリーWi-Fiの利用可能エリアは、いすみ鉄道の全車両と、大原・国吉・大多喜・上総中野の4駅の駅舎。SSIDは「Wi2_free」で、10月17日より順次、提供を開始している。

「いすみ菜の花号」ワッペンのイメージ

 11月1日からは、ワッペン・ワーケーション列車を運行。「ワッペン・ワーケーション列車プラン」の購入者に配布される「ワッペン」を提示することで、始発の大原駅からの指定発車時刻への列車において優先的に座席を確保できる。同プランには「いすみ菜の花号」のデザインのワッペンのほか、いすみ鉄道の1日フリー乗車券がセットになっており、料金(税込)は平日が2000円、休日が2300円。We'll-Being JAPANが運営するテレワーク/ワーケーション予約サイト「We'll-Being」で取り扱っている。

 同プランの購入者には、Wi2が提供するVPN対応公衆Wi-Fiサービス「ギガぞうWi-Fi」のスタンダードプランのIDも提供される。同IDを利用して車両内のフリーWi-Fiへ接続することで、VPN通信で安全に利用できるとしている。なお、このIDは、2021年3月末まで無償で利用可能だ。



 「ワッペン列車」とは、1960年~70年代にかけて旧国鉄が運行していた着席保証サービスを提供していた列車で、事前配布されるワッペンを身に付けている乗客が始発駅で優先的に乗車できる仕組みだったという。この昭和の懐かしい列車文化が、テレワークの増加やワーキングスペースの多様化を受け、「動くワーケーションスペース」として新たなかたちで復活した。

ラッピング列車イメージ