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エレコムの「WRC-X3000GS2」など5製品に複数の脆弱性、最新版ファームウェアへのアップデートを

WRC-X3000GS2-B

 エレコムのWi-Fiルーターなど5製品に脆弱性があるとして、脆弱性対策情報ポータルサイト「JVN(Japan Vulnerability Notes)」が8月27日に情報を公開した。エレコムでも情報を公開しており、いずれも最新版のファームウェアに更新することで対策できる。

 情報が公開された脆弱性は、次の3種(CVEでは4点)。

easysetup.cgiおよびmenu.cgiの入力値処理の不備に起因するクロスサイトスクリプティング(CVE-2024-34577、CVE-2024-42412)

 当該製品にログインした状態のユーザーが細工されたウェブページにアクセスした場合、ユーザのウェブブラウザー上で任意のスクリプトを実行される可能性がある。CVSS v3のスコアは6.1。

Telnet機能における認証の欠如(CVE-2024-39300)

 Telnet機能を有効にしている場合、遠隔の第三者によって認証無しでログインされ、当該製品の設定を変更される可能性がある。CVSS v3のスコアは8.1。

common.cgiの入力値処理の不備に起因するスタックベースのバッファオーバーフロー

 細工されたHTTPリクエストを処理することで、任意のコードを実行される可能性がある。CVSS v3のスコアは8.8。

 脆弱性が存在する製品およびファームウェアのバージョンは、次の5製品。

  • WRC-X3000GS2-B v1.08以前(CVE-2024-34577)
  • WRC-X3000GS2-W v1.08以前(CVE-2024-34577)
  • WRC-X3000GS2A-B v1.08以前(CVE-2024-34577)
  • WAB-I1750-PS v1.5.10以前(CVE-2024-39300、CVE-2024-42412、CVE-2024-43689)
  • WAB-S1167-PS v1.5.6以前(CVE-2024-42412、CVE-2024-43689)

 JVNでは、本件「JVN#24885537」の新規公開と同時に、エレコム製品に関する過去に公開された情報の更新も行っている。