ニュース

動画共有サイトでのネット詐欺の検知が増加、BBソフトサービス調査

 BBソフトサービス株式会社は15日、セキュリティ対策ソフト「Internet SagiWall」で検知したデータを基にした、2014年12月度のインターネット詐欺リポートを公表した。

 2014年12月度の総検知数は41万2372件で、内訳はワンクリック・不当請求詐欺サイトが88.21%、フィッシング詐欺サイトが9.98%、マルウエア感染サイトが0.01%、ボーガスウエア(偽セキュリティソフトなど)の配布サイトが1.20%、脆弱性悪用サイトが0.60%。

ネット詐欺検知状況

 OSごとのネット詐欺検知率は、Windowsではフィッシング詐欺サイトが61.11%と最も高いが、AndroidとiOSではワンクリック・不当請求詐欺サイトが大多数を占める(Android:92.68%、iOS:88.51%)。

OSごとのネット詐欺種類検知率

 傾向としては、海外の動画共有サイトでのインターネット詐欺の検知が大きく増加している。人気の動画コンテンツの閲覧者向けに、詐欺サイトに誘導するバナー広告を表示する手口で、大手動画共有サイトでは著作権を侵害した投稿の取り締まりが強化されいるため、取り締まりが厳しくない海外の小規模な動画共有サイトを利用する動きが活発化しているという。

 BBソフトサービスでは、犯罪者は違法に投稿された人気の動画コンテンツをターゲットに、ネットワーク広告の配信システムを使って、動画閲覧者を詐欺サイトへ誘導していると考えられると指摘。動画共有サイトに限らず、犯罪者が一般企業になりすましてネットワーク広告を配信する実例はこれまでも多数確認されているとして、注意を呼び掛けている。

(三柳 英樹)