日本のブロードバンド料金は「平均または低廉な水準」
総務省は11日、電気通信サービスの内外価格差に関する2008年度の調査結果を公表した。調査は、世界7都市(東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ストックホルム、ソウル)におけるインターネット接続サービスや固定電話、携帯電話などの料金を比較したもの。原則として各都市で最もシェアが高い事業者のサービスを対象として、2009年3月末時点の為替レートで比較している。
DSLサービスの料金については、東京は月額3370円(NTT東日本、ぷらら)または月額2938円(ソフトバンクBB)で、ロンドンの月額2992円(BT)やパリの月額3263円(FT)などと比較して、平均的または低廉な水準となっている。また、通信速度では、日本のサービスが50Mbps程度であるのに対して、欧米各都市は最大7.1M~24Mbpsで、1Mbpsあたりの料金では東京はソウルに次いで安い。
FTTHサービスの料金については、東京は戸建て向けが月額6200円、集合住宅向けが月額3100円(いずれもNTT東日本、ぷらら)で、ストックホルムの月額3031円(Bredbandsbolaget)やソウルの月額3134円(KT)などと並んで低廉な水準にある。
CATVインターネットの料金については、東京は月額6000円(J:COM)で、ソウルの月額2351円(SK Telecom)やパリの月額2390円(Numericable)などと比較して高価な水準にある。ただし、通信速度は東京が最も速く(最大160Mbps)、1Mbpsあたりの料金ではソウルやパリに次いで安い。
固定電話料金の利用モデルによる比較では、東京は住宅用・事務用とも平均的な水準。携帯電話料金の利用モデルによる比較も概ね平均的な水準だが、利用分数に基づく1分あたりの料金では、東京はパリに次いで高いとしている。
関連情報
(三柳 英樹)
2009/8/17 11:00
-ページの先頭へ-