「Picasa 3.5」英語版公開、顔の自動認識・分類機能を追加


 米Googleは22日、写真管理・編集ソフトの新バージョン「Picasa 3.5」を公開した。写真に写っている人の顔を自動認識し、ネームタグで分類・管理できる機能を追加したほか、ジオタグ機能の改良などを行っている。Windows 7/Vista/XPとMac OS X 10.4.9以上に対応しており、同社サイトから無料でダウンロードできる。なお、今回は英語版となっており、追って他の言語にも対応する予定。

 「Picasa 3.5」をインストールすると、まずPC内に保存してある写真をチェックし、似たような顔が写っている写真をグループ分けする。ユーザーが各グループにネームタグを設定することで、以降は「Picasa 3.5」が自動的にアルバムごとに分類してくれる。新しい写真が保存されると、一致すると思われる人物のアルバムを示唆する仕組みだ。ネームタグを利用することで、同じ2人が写っている写真を検索したり、ある人物のコマ送りムービーを作成するなどの写真コラージュも行えるという。


「Picasa 3.5」のネームタグ機能(Google Photos Blogより転載)

 ネームタグ機能は、Googleが提供しているオンライン写真アルバムサービス「Picasa Web Albums」ですでに実装していたもの。今回、「Picasa 3.5」と「Picasa Web Albums」の双方でネームタグが使えるようになった。「Picasa Web Albums」ですでにネームタグを利用している場合は、ネームタグを「Picasa 3.5」にインポートすることが可能。また、写真を「Picasa Web Albums」にアップロードする際に、「Picasa 3.5」で付けたネームタグを反映させることも可能だ。ただし、ネームタグの情報を「Picasa Web Albums」にアップロードせず、「Picasa 3.5」内にとどめておく設定も可能だ。

 さらに「Picasa 3.5」では、「Google Maps」との連携により、表示される地図上にピンを刺していく操作で、ジオタグをより簡単に設定できるようにした。これにより「Google Earth」をインストールする必要がなくなったという。ただし、これまで通り「Google Earth」を使ってジオタグを設定することも可能だ。ジオタグについても、「Picasa 3.5」と「Picasa Web Albums」が同期するようになっている。

 このほか、デジタルカメラやメモリカードからPCに写真データを転送するのと同時に、「Picasa Web Albums」にアップロードする機能も追加した。この機能については、全画像を同時アップロードしたくない場合は、選択した画像だけをアップロードすることも可能になっている。タグ機能に関しては、よく使うタグを提示する「Quick Tag」機能を追加した。

 なお、Mac版は今回、Windows版とほぼ同等の機能が搭載されたとしており、ベータ表記を外したという。


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(永沢 茂)

2009/9/24 19:17