「Google Wave」を10万人にプレビュー公開、招待状を発送開始


 米Googleは、同社が開発中の次世代コミュニケーションプラットフォーム「Google Wave」の招待状を、30日に発送開始すると発表した。

 招待人数は10万人で、1)6月に開始されたデベロッパープレビュープログラムのアクティブな参加者、2)Google Waveの最初の参加者でフィードバックを提供することに同意したユーザー、3)Google Appsの選ばれた顧客――が対象。

 また、招待状が発送される一部のユーザーに対しては、次に招待状を発送する候補者について推薦を求める。これは、Google Waveが友人や家族、同僚らと使用すると一層便利なサービスであるという特性によるものだ。

 Google Waveは5月に発表されて以来、大きな注目を集めてきた。Googleでは、これまでにスケーラビリティ、安定性、速度、ユーザビリティにほとんどの労力を注ぎ込み、今回のプレビューにこぎつけたとしている。

 そのため、Waveから参加者を削除できない、ユーザーグループを設定できない、ドラフトモードがないなどのさまざまな欠点も残されており、今後数カ月かけてこうした機能を準備していく計画だ。

 それ以外にも、ブログなどにWaveを埋め込み、リードオンリーモードで公開し、匿名で読めるようにするための機能も開発するとしている。

 すでにGoogle Wave APIを使って、さまざまなエクステンションが開発されている。例えば、ERPソフト大手のSAPがビジネスプロセスマネジメント用エクステンションを開発したほか、Salesforce.comもカスタマーサポートに用いている。また、LabPixesは数独ガジェットを開発して共同でパズルを解けるようにした。天気予報サービスのAccuWeatherは、イベント日程などを相談するためのWaveに天気予報を自動表示できるエクステンションを開発している。

 今回の招待状発送で問題が起きなければ、さらに多くの招待状を発送する計画だとしている。なお、Google Waveの正式公開の日程については、今のところ明らかになっていない。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/9/30 13:27