「実はフィッシングでした」対策協議会が閉鎖サイト跡地に警告文


フクロウ先生のフィッシング警告ページ

 フィッシング対策協議会は18日、閉鎖されたフィッシングサイトにアクセスしたユーザーに対して、日本語による警告メッセージを表示する「フクロウ先生のフィッシング警告ページ」の提供を開始した。

 「フクロウ先生のフィッシング警告ページ」は、セキュリティ対策組織や企業、ISP、ホスティング事業者などが閉鎖させたフィッシングサイトの跡ページに警告を表示するもの。フィッシング被害抑止とユーザーへの啓発が狙いだ。日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)およびJAIPA会員のISPやホスティング事業者と協力して展開する。

 具体的には、「訪問しようとしたページは、利用者の個人情報を盗むためのサイトでした」といった警告文を表示するとともに、フィッシング詐欺に関する注意事項や報告先機関の連絡先を掲載する。

 フィッシングの注意事項としては、「メールの中にあるリンクを信用しない」「メールで求められても、個人情報は入力しない」「URLを慎重に確認する」といったアドバイスを紹介する。

 通常、閉鎖されたフィッシングサイトにアクセスした場合は、「サーバーが見つからない」というエラーメッセージが表示される。警告ページは、そのサイトが危険なサイトであったことを認識させるだけでなく、サイトを発見した場合の対応も学べるとしている。

 なお、「フクロウ先生のフィッシング警告ページ」は、米国のAnti-Phishing Working Group(APWG)が展開する教育プログラム「Phishing Education Landing Page Program」の一部を日本語化したもの。


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(増田 覚)

2010/3/18 14:52