MotionPortrait活用のiPadアプリ、まつげを3Dシミュレーション
iPadアプリ「iLash」 |
ソネットエンタテインメント(So-net)の100%子会社であるモーションポートレートは、自分の顔の3D画像上でまつげエクステンションのシミュレーションが行えるiPadアプリ「iLash」を開発した。美容サロンなどでの利用を想定しており、6月を目標にApp Storeで発売する予定。価格は未定。
静止画からアニメーションを自動生成する技術「MotionPortrait」を活用しており、3D化された自分の画像にいろいろな種類のまつげエクステンションを施した状態をシミュレート。iPadのタッチスクリーン操作で、角度を変えて眺めたり、拡大・縮小や、まばたきさせた状態などを確認てきる。
iPadを縦持ちで使用し、「iLash」画面上部には大きく顔のシミュレーション画像が表示され、下部にはまつげの本数や長さ、太さ、カールの種類などを選択するメニューが並ぶ。変更したデザインを保存しておくことも可能だ。
モーションポートレートでは従来より、同様にMotionPortrait技術を使ったサロン向けの髪型シミュレーションソフトをPC用に提供していた。しかし、店内のデザインを重視するサロン内でPCを使うのはそぐわなかったり、PCに詳しい店員がおらずうまく活用できない面もあったという。iPadであれば、操作性やデザインなど、サロンの店内で使いやすいと判断した。また、iPhoneと比べ、スペック面で動作が速いことのほか、画面の解像度が高いために質感まで再現できること、ちょうど顔を原寸大で表示できることなどがメリットだという。ただし、iPadには現在、カメラ内蔵モデルがないため、写真の取り込みに若干手間がかかるのがネックだ。
モーションポートレートではこれら業務用アプリのほか、コンシューマー向けiPhoneアプリとして、顔写真に好きな言葉をしゃべらせることができる「PhotoSpeak」、顔写真が生きているように歳をとったり若返ったりする「HourFace」、顔写真をゾンビや異星人の3D画像に変身させる「ZombieBooth」や「PhotoAvator」などを発売しており、一部はAndroidにも移植されている。こうしたエンターテインメント系アプリについても、iPadへの移植を検討していく。
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(永沢 茂)
2010/5/11 14:56
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