電子書籍の利用率は15%、利用しない理由は「紙書籍が良い」6割弱
ニワンゴは2日、動画共有サービス「ニコニコ動画(9)」のユーザーを対象に実施したアンケート調査「電子書籍について」の結果を公表した。調査には「ニコニコ動画」のアンケートシステム「ニコ割アンケート」を利用し、6月1日19時30分に実施。約200秒間で6万3108件の回答が寄せられた。
電子書籍サービスの利用率では、「利用していない」が79.9%と8割近くに上り、「利用している」は15.4%、「電子書籍サービスを知らない」は4.8%だった。「利用していない」人の今後の利用意向では、「どちらともいえない」が43.6%で最も多く、次いで「利用したくない」(33.0%)、「利用したい」(23.4%)の順。
「利用している」または「利用したい」という人を対象に、電子書籍サービスを利用する端末について聞いたところ、「ケータイ」が51.2%で最多、以下は「ノートPC」が38.2%、「デスクトップPC」が32.4%と続いた。「iPadなどタブレットPC」は25.8%、「iPhoneやAndroidなどスマートフォン」は23.6%、「Kindleなど電子書籍専用端末」は9.5%だった。
また、「利用している」と「利用したい」と答えた人が電子書籍に支払える金額としては、「紙の出版物より安い金額まで」が66.5%と半数を上回った。「紙の出版物と同じ金額まで」は29.0%、「紙の出版物より高い金額でも構わない」は4.5%にとどまった。
「利用している」と「利用したい」という人が興味のある電子書籍のジャンルでは、「コミック」が64.8%で最多。以下は「小説」が54.8%、「雑誌」が35.5%、「新聞」が33.6%と続いた。
「iPadなどタブレットPC」で電子書籍サービスを「利用している」「利用したい」と答えた人でも「コミック」が66.7%と最も多く、以下は「雑誌」が62.6%、「新聞」が54.4%、「辞書・辞典」が40.5%と続いた。
このほか、電子書籍サービスを「利用したくない」または「どちらともいえない」と答えた人の理由では、「デジタルデータより紙の書籍がよい」が57.3%で最多。次いで、「無料でないと利用したくない」が44.2%、「欲しいコンテンツが電子書籍化されていない」が19.6%、「電子、紙媒体に限らず書籍を読まない」が5.7%となった。
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(増田 覚)
2010/6/3 06:00
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