海賊版ソフトの広告行為を初摘発、著作権法改正で違法に


 「Windows 7」「ATOK」「スーパーマリオワールド」などの海賊版DVD-Rについて、権利者に無断で複製されたものと知りながら頒布の申し出を行ったとして、横浜市鶴見区の男性が14日、水戸地検に追送検された。社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が同日、発表した。

 ACCSによると、海賊版の頒布を申し出る、いわゆる広告行為については、2010年1月1日に施行された改正著作権法で違法と規定されたが、同罪が適用されるのは今回が初めて。

 この男性は2007年10月、海賊版ソフトを販売したとして著作権法違反の疑いで逮捕されたが、保釈後、公判中に海賊版ソフトの販売を再開。

 さらに執行猶予中だった2010年7月、再び著作権法違反の疑いで逮捕・送検されていた。男性は「TUNEMAC」というサイトを立ち上げ、199種類の海賊版を販売。調べによると、約2年8カ月の間に約2800万円を売り上げていたという。


2010年7月の逮捕時の押収物(ACCSの7月27日付発表資料より)




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(永沢 茂)

2010/9/14 18:38