ヤフーもアプリ事業に参入、OpenSocialベースのプラットフォームを公開
ヤフー株式会社は25日、アプリ開発者がYahoo! JAPANユーザー向けにアプリを提供できる「Yahoo!アプリケーションプラットフォーム(YAP)」と、地域・生活圏情報を提供する「Yahoo!オープンローカルプラットフォーム(YOLP)」を公開した。
YAPはOpenSocialベースのプラットフォームで、アプリ開発者は、これを利用したアプリを「Yahoo!アプリ」で公開できる。一方、Yahoo! JAPAN IDを持っているユーザーは、「Yahoo!アプリ」で好きなアプリを選択することで、「Myアプリ」ページや「My Yahoo!」ページ上で利用可能だ。さらに来春からは、アプリのカテゴリーに応じてYahoo! JAPANの各種サービスともアプリを連携できるようにするという。スマートフォンや携帯電話向けのサービスも来春より開始する。
Yahoo!アプリ |
YAPでは、開発者がアプリに課金したり、広告によるマネタイズを行うことも可能。現在、パートナー企業として30社あまりが参加しているが、来春からは「Yahoo!デベロッパーネットワーク」などを通じ、誰でも「Yahoo!アプリ」にアプリを掲載できるようにする予定。
現在公開されているアプリは、オリジナル美人時計の携帯待受けを簡単に作ることができる「美人時計メーカー」(月額315円)、顔写真をアップロードするだけで恐ろしい声を上げ、奇怪な動きをする3D幽霊に変身させる「呪顔」(月額315円)、部屋の間取りの中から好みの写真を選んでいくと、相性のいい建築家などがわかる「よりどり間取り!建築家相性診断」(無料)など10種類。
もう1つのYOLPは、地域・生活圏情報を集約し、流通を図るためのプラットフォームだという。YOLPにおいて今回、店舗やイベントの情報、口コミなどの地域・生活圏情報をアップロード/ダウンロードできるサービス「YOLPカセットギャリー」を公開した。
YOLPカセットギャリー |
「YOLPカセットギャリー」では、ウェブサイトに表示できる拠点リストや地図・検索窓などのコンテンツを“カセット”として提供。ダウンロードしたコードを貼り付けるだけで、これら動的なコンテンツをウェブサイトに実装できるとしている。現在のところ、日本マクドナルド、ニッポンレンタカーサービス、ゼンショーから提供を受けた地域・生活圏情報を掲載している。
このほか、地域・生活圏情報をウェブサイトに実装して活用するための新しい地図系API(ローカルサーチ、店舗名寄せ)を公開するとともに、いくつかの地図系APIも強化している。
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(永沢 茂)
2010/11/25 20:57
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