アドビ、「Creative Suite 6」5月11日発売、月額制の「Creatice Cloud」も


 アドビシステムズ株式会社は23日、グラフィックデザインや動画制作、ウェブ開発などのソフトウェア製品の新シリーズ「Adobe Creative Suite 6(CS6)」日本語版と、各ソフトを月額料金モデルで利用できる「Adobe Creative Cloud」を発表した。直販サイトのアドビストアでは5月11日に発売、店頭では6月中に発売する。

 単品製品はPhotoshop CS6、Illustrator CS6、Dreamweaver CS6など14種類。スイート製品は「Master Collection」「Design Standard」「Design & Web Premium」「Production Premium」の4種類。

 通常版の直販価格は、すべての製品が含まれる「Master Collection」が33万4950円、グラフィックデザイン向けの「Design Standard」が16万6950円、ウェブサイト構築やインタラクティブコンテンツ制作向けの「Design & Web Premium」が24万9900円、映像編集向けの「Production Premium」が24万9900円。旧バージョンからのアップグレード版や、学生・教職員個人版も用意される。

 Creative Cloudは、14種類のソフトを月額料金モデルで利用できる製品。アドビストアで販売される個人版は、年額プランの場合は月額5000円、月々プランの場合は月額8000円。CS3~CS5.5の個人ユーザー向けには、最初の1年間は月額3000円で利用できる発売記念版を提供する。

 ウェブ制作関連製品では、Dreamweaver CS6でのHTML5とCSS3のサポートなど、HTML5への対応を強化。Flash Professional CS6でも「Flash Professional Toolkit for CreateJS」を使うことで、ユーザーがこれまでのスキルを容易にHTML5に移行できるとしている。

 また、Creative Cloudの利用者向けには、HTML5対応の新たなウェブサイト制作ツール「Muse」を提供。コードを記述することなくウェブサイトが作成できるツールで、当初は英語版での提供となるが、2012年夏には日本語版を提供予定としている。

 このほか、Photoshop CS6では、新たなグラフィックエンジンの採用によりパフォーマンスを向上。Illustrator CS6では、インターフェイスの改良と、新たな画像トレースエンジン、パターン作成、先のグラデーションなどの機能を追加した。


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(三柳 英樹)

2012/4/23 19:10