JINSのPCユーザー仕様メガネ、度付きバージョン5月より投入、遠近両用も対応

子ども用も作成可能


 メガネブランド「JINS」を展開する株式会社ジェイアイエヌは25日、ディスプレイからのブルーライトをカットするPCユーザー向けメガネとして、度付きレンズに対応する「JINS PC カスタム」のサービス開始を発表した。JINSのリアル店舗およびオンラインショップで、5月28日より受付を開始する。

 これに先立ち、JINオンラインショップでは5月11日午前11時より、限定1500本の先行受付を開始する。

「JINS PC カスタム」のウェブページ

 JINS PC カスタムは、JINSの好みのメガネフレームをPC用メガネ仕様にするオプションサービスだ。フレーム料金にプラス3990円で、度付きブルーライトカットレンズに交換できる。購入済みのJINSのメガネも、3990円プラス4990円で交換可能だが、他社製品には対応しない。

 レンズは、屈折率1.60/1.67の薄型非球面レンズを準備しており、それらの度数対応範囲内であれば強めでも対応可能だとしている。レンズカラーは薄いブラウンで、可視光透過率は約87%。リアル店舗のみの取り扱いになるが、3990円プラス5000円で遠近両用も作成可能。いずれも注文後に生産するオーダーメイドとなり、商品の引き渡しは約2週間後。

 ブルーライトとは、波長が380~495nmの青色系の光線のことで、可視光線の中では最も波長が短く、エネルギーが強い。昼間の太陽光に多く含まれるが、LEDをバックライトに使用したPCやスマートフォン、タブレット端末などのディスプレイからも発生しており、現代人が接する時間が増えているという。ジェイアイエヌによると、目の疲れを引き起こすなどの影響もあり、ブルーライトから目を守ることが疲れ目などの不調を予防するのに有効だとされているという。

 ジェイアイエヌは昨年9月、視力矯正を必要としないPCユーザー向けに、度無しのブルーライトカットレンズをセットにしたメガネパッケージ商品「JINS PC」を発売していた。予想を上回る反響と、度付きレンズに対する強い要望があり、今回のJINS PC カスタムが実現した。

 JINS PCでは、ブルーライトを約50%カットできる伊インターキャスト社製「NXTレンズ」を採用していたのに対し、JINS PC カスタムでは国内大手レンズメーカーのレンズを採用。NXTレンズと同水準の約45%のブルーライトカット率と、眼の負担にならない自然な明るさをキープするのに成功したとしている。

「JINS PC」と「JINS PC カスタム」の違い(ジェイアイエヌのプレスリリースより)

 なお、ブルーライトをカットするPCユーザー向けメガネで、度付きレンズに対応したものとしては、株式会社インターメスティックが運営するブランド「Zoff」が、すでに3月より販売を開始している。

子どもにもJINS PC提供、都内の小学校で導入事例

 JINS PCは、ディスプレイに向かう時間が長いプログラマーなどに配布するIT企業の事例もあるが、ジェイアイエヌでは今回、教育現場での導入の動きも出てきたことを明らかにした。都内の小学校で、高学年の児童向けにJINS PCを提供する。子どもでもディスプレイの接触機会が増加していることから、教育者や保護者のニーズを反映したという。

 ジェイアイエヌはまた、ブルーライトや紫外線の影響など光に関する基礎知識とともに、ブルーライトをカットするJINS PCの役割について、小学校に出向いて解説する保護者参加型の実験教室を全国で展開する。現代っ子たちの眼に対するソリューションとして、ブルーライトカット保護メガネの習慣化を提唱していくとしている。

 なお、5月から提供を開始するJINS PC カスタムでは、子ども用のメガネフレームにも対応している。リアル店舗のみとなるが、子ども用に度付きのブルーライトカットレンズを使ったメガネを作ることができる。


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(永沢 茂)

2012/4/25 13:44