Skype、音声通話中の広告表示を開始


 米Microsoft子会社のSkypeは13日、一部の条件を満たす通話中に広告表示を開始すると発表した。

 現時点で発表された広告表示の対象となるのは、Skype for Windowsで一対一の音声通話を行ない、かつSkypeクレジットまたはサブスクリプションを行っていないユーザーに限られるとしている。

 広告は音声通話中に画面に表示されるだけで、広告が音を発することはなく、音声品質もこれまでと変わらないという。接続状態の品質確認を通常通り完了した後に広告表示が行われると説明している。

音声通話中の広告表示の例(Skype公式ブログより画像転載)

 また、広告枠が販売されるのは、Skypeがサービスを提供している55の全市場となる。Skypeは、「この広告は、友人、家族が興味のあるブランドとの間で楽しい相互作用をするための方法となる」と説明している。

 この広告を表示するために、個人を特定できないレベルの属性情報、例えば位置情報、性別、年齢などを使用してターゲット広告を行う可能性があると説明する。ユーザーは「ツール」「オプション」のプライバシー設定画面から特定のプライバシー情報を利用しないようオプトアウトが可能だ。その場合、Skypeは位置情報に基づいてのみ広告を配信するとしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/6/14 11:36