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NVIDIA、次世代プロセッサー「Tegra 4」を発表、搭載ゲーム機も

 米NVIDIAは6日、モバイルプロセッサー「Tegra」シリーズの次期製品となる「Tegra 4」を発表した。

 Tegra 4はTegra 3と同様のクアッドコアプロセッサーだが、CPUコアはTegra 3のCortex-A9ベースからCortex-A15ベースとなり、ウェブブラウジングでは2.6倍高速化するなどアプリの高速化を実現。GPUもTegra 3の6倍となる72コアを搭載する。

 第2世代の「バッテリーセーバーコア」も搭載しており、通常の使用時はバッテリーセーバーコアを利用することで電力消費を抑える。さらにバックライトの消費電力を削減する「PRISM 2 Display」技術を利用することで、一般的な利用ではTegra 3に比べて消費電力は45%の削減となるとしている。

 通信にはオプションのチップセットで対応する形となり、LTEに対応する第5世代のチップセット「Icera i500」が用意される。Icera i500は従来のモデムに比べてサイズが40%小さく、4倍のプロセッサー性能を持つとしている。

 また、NVIDIAではTegra 4を搭載したデバイスとして、ポータブルゲーム機「Project SHIELD」を発表した。発売時期や価格などについては明らかにしていない。Project SHIELDは、OSとしてAndroidを採用するデバイスで、5インチ(1280×720ドット)のタッチディスプレイを搭載。Android向けのアプリやゲームが楽しめるほか、GeForce GTX 650以上のGPUを搭載したPCとワイヤレス経由で接続し、PC向けゲームをストリーミングでプレイできる機能を備える。

(三柳 英樹)