ニュース

徒歩でしか行けない場所も「ストリートビュー」撮る――日本ではまず屋久島

 グーグル株式会社は8日、徒歩で「ストリートビュー」を撮影するための機材「トレッカー」を日本でも使用し、屋久島を撮影すると発表した。

屋久島(写真提供:Google)

 トレッカーは、360度パノラマ映像を撮影するために15個のレンズのカメラを搭載したバックパック型の機材。重さが18kgにもなるこの機材を人間が背負い、登山道を歩いて撮影していく。昨年秋、グランドキャニオンの撮影で初めて導入。約120kmを歩いて撮影した360度パノラマ映像が2月1日よりGoogle マップなどで公開されている。

 このトレッカーを日本でもいち早く投入し、世界遺産の1つである屋久島を撮影した。今回は、縄文杉までのルートを2日間かけて歩いたという。今後、Google マップ上で公開していく。

小杉谷周辺(写真提供:Google)
ウィルソン株周辺(写真提供:Google)

 Googleでは今後もトレッカーを用いて世界各地・日本各地を撮影していく予定だ。具体的な場所は未定だが、やはり徒歩でしか行けない場所ということで登山ルートなどの撮影に投入される見込みだ。

 なお、トレッカー導入以前にも、三脚を使った簡易的な方法で撮影車両で行けないような場所のストリートビューを撮影している事例は多数あり、日本では例えば富士山頂や立山・黒部などのストリートビューが公開されている。こうした方法ですでにストリートビューを撮影・公開済みの南極大陸についても、改めてGoogleがトレッカーを持って再び撮影に向かったとの話も伝わってきている。

(永沢 茂)