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Microsoft、Outlook.comにGmailチャットを統合~Gmailからの乗り換えが簡単に

 米Microsoftは14日、Outlook.comに米Googleの「Gmailチャット」機能を統合したことを発表した。数日以内に世界各国で利用可能になる予定だ。

 これによって、Outlook.comとSkyDriveからGmailユーザーにテキストチャットが可能となる。同時に、Gmailの連絡先のOutlook.comへの自動取り込み、整理も容易になった。Microsoftは、GmailユーザーがOutlook.comへの移行がより容易になったとしている。

 Microsoftは4月にOutlook.comとSkypeの統合を英国、米国でプレビュー版として開始。徐々に世界各国に拡大する予定だ。将来的には、Outlook.comやSkyDriveからSkype、Facebook、Gmailの友人や同僚とチャットできることになる。

 なお、GmailにはGoogleのチャットサービス「Googleトーク」が組み込まれている。GoogleトークではGmailチャット以外に、ビデオと音声通話も可能だ。しかし今回Outlook.comで利用できるのはテキストによるGmailチャットのみとなっている。

 Gmailチャット統合に伴い、Outlook.comにもGmailの連絡先を簡単に取り込めるようになった。認証には、Google、Facebook、Twitterなどでも利用されているOAuthプロトコルを採用している。

 具体的には、Outlook.comやSkyDriveのメッセージペインを開き、そこから指示に従って行くだけでセットアップが完了する。Gmailから読み込んだ連絡先は重複などが起こらないように自動的にまとめられ、編集も可能だ。

 SkyDriveからもGmailチャットが利用でき、メッセージペインでGmailチャットしながら、SkyDriveでドキュメントを共有し、同時に編集するといったことが可能になる。

 Microsoftは、「Gmailから切り替えた幾らかの人たちが、まだGmailで立ち往生している友人たちとチャットしたがっていると聞きました」と、今回の施策について背景を説明している。

 Microsoftは5月3日に、HotmailからOutlook.comへの移行が完了し、現在Outlook.comのアクティブアカウントが4億を超えたと発表。Gmailチャット統合により、さらなるユーザー拡大を目指す。

(青木 大我 taiga@scientist.com)