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顔・音声認証に対応、台数無制限の個人向けセキュリティ「McAfee LiveSafe」

 マカフィー株式会社は15日、顔・音声認証付きの個人向けセキュリティサービス「McAfee LiveSafe(マカフィーリブセーフ)」を発表した。当初は6月以降に出荷するDell製PCにBTOでプリインストールされるほか、2013年秋からは製品単体で7980円で販売する。ライセンス期間は1年間。

 LiveSafeは、Windows PC、Mac、Android/iOSスマートフォン/タブレットに、ウイルス対策やマルウェア対策、スパム対策などのセキュリティ機能を台数無制限で提供する。所有する複数のデバイスをウェブベースのダッシュボードから一元的に管理することが可能。紛失したスマートフォンを遠隔操作で位置特定/ロック/ワイプする機能も備える。

 米Intelと共同開発したPC向け盗難対策テクノロジー「Anti-Theft(アンチセフト)」を搭載し、ウェブ上からPCをロックしたり、位置を特定できる。PCが手元に戻った際には、あらかじめ設定したパスワードを入力すればロック前の状態に戻せる。同機能はCore i3以上をサポートする。

従来のセキュリティとの違い

クラウドベースの貸金庫で機密情報を保管

マカフィーPMマネージャーの小川禎紹氏

 金融機関の記録、運転免許証やパスポートの情報など、機密情報に関するファイルを最大1GBまで保管できるクラウドストレージ「Personal Locker(パーソナルロッカー)」も提供。ファイルを開くにはPINコードを入力した上で、写真撮影による顔認証、声の入力による音声認証が求められる。Windows 8/Android/iOS向けアプリも用意する。

 マカフィーによれば、個人向けセキュリティソフトで顔・音声認識を採用したのは業界初。同機能を搭載するパーソナルロッカーを「クラウドベースの貸金庫」と表現している。生体認証の本人拒否率や他人受入率は非公表だが、同社PMマネージャーの小川禎紹氏は「テストした限りではほぼ100発100中」と精度の高さをアピールしている。

 このほか、ユーザー名/パスワードを保管し、ワンクリックでログインできるようにする「Safe Key(セーフキー)」、複数のデバイスを管理したり、LiveSafeのさまざまな機能にアクセスできるWindows 8 Modern UIのアプリ「McAfee Central(マカフィーセントラル)」などを備える。

パーソナルロッカーの概要

(増田 覚)