ニュース

メディアドゥ、OverDriveとの提携による国内向け電子図書館サービス本格スタート

 株式会社メディアドゥは8日、米OverDriveとの提携による日本国内向け電子図書館サービスについて、4月より事業展開を正式にスタートしたと発表した。関東を中心に複数の公共・大学図書館で正式サービス開始に向けた準備が進められており、作品の選書や利用のルールなどについて最終検討を行っている段階だという。

 メディアドゥは昨年5月、電子図書館サービスで世界最大手と言われるOverDriveとの戦略的業務提携を発表。日本国内での電子図書館サービスに向けた準備を進めてきた。その一方でOverDriveは今年3月、楽天株式会社による100%子会社化が発表され、4月に買収が完了する予定だ。

 メディアドゥでは、「本事業展開については現在、OverDriveが加わることになる楽天グループと、事業連携や推進体制等についての協議を進めており、これまで想定していた事業展開スピードを加速できる可能性があると期待している」とコメントしている。

 また、来年4月から施行される「障害者差別解消法」に合わせ、障害者に配慮した公共図書館サービスを検討している図書館にも、並行して電子図書館サービス導入の準備を進めていると説明。「今年、来年にかけてさらなる電子図書館サービスに対する需要拡大が見込まれている」としている。

(永沢 茂)