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IoT機器同士でVPN通信できる「DNP Multi-Peer VPN」、大日本印刷が開発

 大日本印刷株式会社(DNP)は26日、アプリやモバイル機器同士のセキュアな通信環境を構築する「DNP Multi-Peer VPN」を開発したと発表した。月額利用料金(税別)は10IDで1IDあたり400円、1万IDで1IDあたり50円。別途サーバー費用が発生する。

「DNP Multi-Peer VPN」利用イメージ

 同製品は、アプリやモバイル機器に組み込むSDKと、クラウド環境あるいはオンプレミスに設置するVPNマネジメントサーバーで構成される。通信に使用するモバイル機器をサーバーに事前登録すると、電子証明書やDNP独自の端末認証、ID/パスワードなどによりサーバーが複数のモバイル機器を自動的に認証。これにより、モバイル機器同士のVPN接続が可能となる。VPNマネジメントサーバーは、管理画面から、すべての通信機器の登録やグルーピングなどの設定が可能。

 中継サーバーを経由せずに、スマートフォンやタブレット端末などの複数の機器間で同時にVPN通信が可能。接続相手に直接通信することで、IoTやIoEデバイスなどでの情報漏えいリスクの低減に繋がるとしている。また、LAN環境からインターネット環境に通信する際のネットワークアドレスがNAT変換された場合でも、既存のネットワークを変更すること無くそのまま利用できるという。

 DNP Multi-Peer VPNのサーバーソフトはLinuxに対応。SDKはiOS/Androidのほか、WindowsやLinuxをサポートする。

(山川 晶之)