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セルシス、3Dコンテンツをイジり合って遊べるサービス「IJIRO」提供開始、2日後にサービス停止

 株式会社セルシスは11日、3Dコンテンツ投稿サイト「IJIRO」の提供を開始した。

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 IJIROは、各ユーザーが投稿した3Dコンテンツ閲覧のほか、キャラクターやモーションを入れ替えて別のコンテンツとしても投稿できる特徴がある。

 セルシスによると、「3Dデータはクリエイターに活用されることを想定して公開されるものの、多くの場合は埋もれていく。そのような3Dデータの活躍の場を提供する目的から生まれた」という。

 毎月最大10作品を対象とした「月例賞」も設定。制作者には賞品としてamazon商品券2万円分を進呈する。なお、選考対象作品は、CLIP STUDIO ACTION(レガシー版)で制作された元作品に限られる。

 今後は、クリエイター自身が3Dデータを販売できる仕組みや、2Dデータ(写真、イラスト、マンガ的表現など)もコンテンツ内で扱えるようにする予定。

3Dデータは好きなアングルから眺めたり、スナップ撮影が可能
キャラクターやモーションを変更して派生作品として投稿できる
3Dキャラクター編集ソフト「CLIP STUDIO COORDINATE」や3Dアニメーション作成ソフト「CLIP STUDIO ACTION」を使用して、IJIRO用のキャラクターセットアップを行う

【追記 2016/5/14 0:10】
 セルシスは13日、IJIROのサービスを停止し、以下のコメントを出した。

 セルシスは5月11日(水)に、「IJIRO」(イジロー)のサービスを開始いたしましたが、クリエイターの皆さまに安心してお使いいただくための配慮や仕組みが欠けておりましたため、サービスを停止させていただくことといたしました。

 クリエイターの皆さまの活動を支援するべき立場の弊社が、認識不足から、このようなご迷惑やご心配をおかけする事態を招いてしまい、誠に申し訳ございません。

 ご指摘を真摯に受け止め、弊社のツール・サービスを安心してご利用いただけるよう、改善に取り組んで参ります。

 経緯については、「ネタとぴ」の5月13日付記事『3D投稿サイト「IJIRO」が開始2日でサービス完全停止。「安心できる配慮や仕組みが欠けていた」』を参照。

(磯谷 智仁)