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PayPayを悪用した架空請求詐欺に注意! SMSのリンクは開かずに、公式サイトで確認しよう
2026年4月10日 06:00
3月ごろから、PayPayを騙る架空請求詐欺のショートメッセージが増加している模様です。PayPayアプリの機能を悪用するもので、ターゲットを信用させるための小細工もされているため、朝起きたばかりのときやお酒を飲んでいるときなどに受け取ると、コロッと引っ掛かってしまう可能性もあります。悔しい思いをしないためにも、詐欺の手口の事例をチェックして自己防衛しましょう。
【料金案内】2月分の料金引き落としができませんでした。3日以内にPayPayでのお支払いをお願いいたします。 https://●●.jp/●●
このような内容のメッセージが届き、短いリンクが記載されています。リンクを開くと、PayPayアプリが起動し、送金画面が表示されます。本物のPayPayアプリが直接開くので気が付きにくいかもしれませんが、典型的な架空請求詐欺です。個人間でPayPay残高を送る/受け取るための機能を悪用しており、この画面で「●●円を支払う」ボタンをタップしてしまうと、相手に送金されてしまいます。
請求してくる金額がアプリの画面に表示されますが、6500~7000円のことが多いようです。金額の上には、送金先のユーザー名として、「携帯料金」や「PayPay」、「支払い」といった文言が表示されます。最後に「さん」が付いているのが変ですが、請求元をそれらしく見せかけるために、このようなユーザー名を設定するという小細工を施しているのです。
⚠️ご注意
— PayPay公式サポート (@PayPaysupport)April 4, 2026
カードや通信料金の未払いを騙るメールやSMSが届き、PayPayアプリから送金させる手口を検知しています。
心当たりないSMSやメールから支払おうとせず、利用状況をサービス提供元にて必ずご確認ください。
フィッシング対策協議会からも注意喚起されています。(参考)https://t.co/NZuvsIZ5TY
SMSの差出人は通常、電話番号が表示される仕組みですが、今回の架空請求詐欺メッセージでは「Paypay」などと表示されている事例が報告されています。これは、企業が一斉配信する際などに、送信元として表示する文字列を指定できる機能を利用したものです。日本では送信元を偽装することを厳しく制限していますが、詐欺グループは身分確認の緩い海外のSMS配信サービスを悪用しているものとみられます。
騙されてしまった人の投稿をXなどで見ていると、「PayPayから送られてきたから」「PayPayアプリが開いたから」信じてしまった、というケースが多いようです。
PayPayの機能で送金依頼を行うためのリンクは誰でも作成できますし、SMSの送信元を偽装することも詐欺グループにとっては不可能ではありません。被害に遭わないためには、ただ1つの大原則を守ってください――「SMSやメール、チャットなどで送られてきたリンクは開かない」という基本です。もし、本当に何らかの請求が来ているのではないかと不安に思う場合は、そのリンクを開かずに、サービス提供元の公式アプリや公式サイトなどから情報を確認しましょう。
これは、今回悪用されたPayPayに限らず、他のサービスであっても同様です。Xでは「PayPayを利用していないので詐欺だと分かった」と投稿している人もいましたが、その人が実際に利用しているサービスに誘導する手口だったら、引っ掛かってしまう可能性が高まります。自分がそのサービスを使っているかどうかではなく、問答無用で「SMSのリンクは開かない」と決めてしまいましょう。別途確認する手間はかかりますが、ネット詐欺に遭う可能性を格段に減らせるメリットの方が大きいのでお勧めです。
高齢者のデジタルリテラシー向上を支援するNPO法人です。媒体への寄稿をはじめ高齢者向けの施設や団体への情報提供、講演などを行っています。もし活動に興味を持っていただけたり、協力していただけそうな方は、「dlisjapan@gmail.com」までご連絡いただければ、最新情報をお送りするようにします。


