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流通業界で初の情報共有・分析組織「流通ISAC」設立、アサヒ、NTTら
2026年4月10日 06:30
アサヒグループジャパン株式会社、NTT株式会社、株式会社トライアルホールディングス、三菱食品株式会社は、流通業界におけるサイバーセキュリティ対策を強化するために情報共有と分析を行う枠組みとして、一般社団法人流通ISACを4月中に設立すると発表した。
ISAC(Information Sharing and Analysis Center)とは、業界内でセキュリティ情報の共有・分析を行い、サイバーセキュリティ対策の強化を図る組織。他業界の例としては、金融ISAC、交通ISACなどが一般社団法人として設立され、活動している。流通業界のISAC設立は初だという。
流通業界は、製造・卸・小売が緊密に連携する三層構造により成り立っており、1社で発生したサイバーインシデントが、製造停止、物流混乱、店舗の営業停止などを通じて、社会や国民生活に広範な影響を及ぼすリスクを有している。
流通ISACでは、こうした状況を受け、業界を横断した情報共有と分析を行い、サイバーセキュリティ対策を強化することを目的としている。具体的な活動内容は次の通り。
- 脅威情報・インシデント情報の収集・分析・共有
製造・卸・小売の三業態を通じたサイバー攻撃の兆候や被害事例を把握・共有し、業界内での注意喚起および初動対応の高度化を図る - 流通業界のベストプラクティスの整理
各種セキュリティガイドラインに対する各社の取り組みや知見を持ち寄り、業界特性を踏まえた実践的な指針として整理・共有する - 情報セキュリティに関する啓発・人材育成
実務担当者および経営層・管理者のスキル向上を目指し、勉強会、演習等を通じ、現場における対応力の底上げを図る
今後は、設立趣旨や活動内容について広く賛同企業を募りながら、4月中の正式設立を目指して準備を進めていくとしている。一般社団法人流通ISACの設立発起人となる企業は次の通り。NTT株式会社およびNTTドコモビジネス株式会社は、事務局として参画する。
- アサヒグループジャパン株式会社
- 花王株式会社
- サントリーホールディングス株式会社
- スギホールディングス株式会社
- 株式会社トライアルホールディングス
- 株式会社PALTAC
- 三井物産流通グループ株式会社
- 三菱食品株式会社
- NTT株式会社・NTTドコモビジネス株式会社(事務局)
流通ISACにオブザーバーとして参加する予定の経済産業省は、「この取り組みが小売・流通業界におけるレジリエンス強化につながることを期待するとともに、引き続き官民連携を通じたサイバーセキュリティ対策の推進に努めていく」とコメントしている。
