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【AI導入の壁を壊す】インテルがvProで可能にする「安全なローカルAI活用術」とは?
インテルが提案する、“ハードウェアからの鉄壁防御”【後編】
- 提供:
- インテル株式会社
2025年6月17日 07:35
AIの利便性とセキュリティを両立させる「次の手」として注目されているのが、ユーザーの手元にあるPCでAIが動く「ローカルAI」だ。
しかし、単純にローカルAIを導入すればいいわけではない。全てのPCをしっかり管理し、セキュリティを保つことがさらに重要になるからだ。
本記事では、前編と後編(本記事)の2回に分けて、ローカルAIのメリットと、見落とされがちな危険性、そしてその対策としてインテルが提案する「Intel vProプラットフォーム」を解説している。
後編の今回は、ローカルAIと特に相性がいいものを中心に、Intel vProプラットフォームの説明をしていこう。
Intel vProプラットフォームとは
ローカルAIのメリットを享受し、セキュリティを鉄壁にするには
- 強力な「ハードウェアベースの保護」
- リモートでも起動から確認できる管理機能
Intel vProプラットフォームとは
前編では、ローカルAIのメリットとして「クラウドAIのデータ流出リスク」や「オフライン動作による安定的な利用」を紹介しつつ、セキュリティ保護がしっかりできないと「鍵のかかってない金庫」になってしまう課題を紹介した。
ローカルAI導入を成功させるには、「データを外に出さない」だけではなく「端末そのものを守る」「不正操作を検知する」「侵害後に迅速復旧できる」――この3ポイントを同時に満たすセキュリティ基盤を構築できるかどうかが鍵となる。そして、「セキュリティか利便性か」という二者択一ではなく、「セキュリティと利便性の両立」を実現する技術基盤が必要だ。
そこでインテルが活用を推奨しているのが「Intel vProプラットフォーム」。
vProとは、高性能なパフォーマンスを発揮するCPUを搭載するのに加え、ネットワーク経由で効率的にPCをリモート管理したり、ハードウェアレベルでPCのセキュリティを守るPC管理機能群の総称だ。
BIOS画面やブルースクリーンでも対応できる強力な遠隔操作機能や遠隔電源オン/オフ、さらにはアンチウィルス機能のアクセラレーションや、PCをグループ単位で管理する機能など、様々なビジネス向け機能が用意されている。
初登場は2006年。現在のようなAIならではのセキュリティリスクはなかった頃だが、その歴史ある強力なセキュリティ保護機能が、ローカルAIを安全に活用するためのソリューションとしても期待されているのだ。
ローカルAIのメリットを享受し、セキュリティを鉄壁にするIntel vPro プラットフォーム
Intel vProプラットフォームは「ローカルAIを活用したいが端末のセキュリティが心配」といったジレンマを解決してくれる。
ハードウェアからソフトウェア、さらにはAIアクセラレーターの3層を束ね、脅威を“踏ませない・潜らせない・起きても即座に戻す”という循環型の防御を実現できるのだ。
従来のセキュリティ対策は、ソフトウェアによる後付けの守りが中心だった。しかし、Intel vProプラットフォームは発想が根本的に異なり、ハードウェアそのものにセキュリティ機能を組み込み、OSよりも深い層で保護を行う。
強力な「ハードウェアベースの保護」
Intel vProプラットフォームのこれらの機能は「Intel vProセキュリティー」と総称されているが、その中から、注目の機能をいくつか紹介しよう。
「Intel Boot Guard」は、PCが起動する時からセキュリティを確保する仕組みで、BIOSレベルでの攻撃を防御する。ハードウェアが「正しいシステムかどうか」を検証してから起動するため、根本的な乗っ取りを阻止できる。さらに強力なのが「Intel Runtime BIOS Resilience」だ。動作中にBIOSが改ざんされても、リアルタイムで異常を検知し、自動復旧してくれる。これまではBIOS攻撃を受けると工場出荷状態に戻すしかなかったが、Intel vProなら業務を止めることなく、まるで何事もなかったかのように使い続けることができる。
Intel vProプラットフォームの真骨頂は、AI技術そのものを使ってAIアプリケーションを守る点にある。従来のアンチウイルスソフトは、既知のマルウェアの指紋(fingerprint)を頼りに脅威を検出していた。しかし、ランサムウェアのように日々進化する未知の攻撃に対応するのには限界がある。そこで「Intel Threat Detection Technology(Intel TDT)」はまったく異なるアプローチを取る。CPUやGPUの動作パターンをAIが監視し、正常とは異なる振る舞いをリアルタイムで検知するのだ。
例えば、ランサムウェアがファイルを暗号化し始めると、通常とは異なるメモリアクセスのパターンが発生する。Intel TDTはこうした異常な動作の兆候を、攻撃が本格化する前に察知し、セキュリティソフトウェアに警告を送る。実際、従来のソフトウェアのみの仕組みと比較して、脅威検出率を24%以上向上させているという。
この処理がGPUにオフロードされているのも特徴だ。CPUは本来の業務処理に集中でき、「セキュリティを強化したからパフォーマンスが落ちた」ということが起きないようになっている。ユーザーは意識することなく、バックグラウンドで最先端のAIセキュリティが動作し続けてくれるのだ。
また、ローカルAIで扱うデータは、メモリ上に展開されている時間が長く、サイバー犯罪者のターゲットになりやすい。もちろん、Intel vProは対策済み。「Intel Total Memory Encryption(Intel TME)」は、メモリ全体を暗号化する技術で、万が一、物理的にメモリチップを抜き取られても、第三者がデータを読み取ることはできないのだ。
リモートでも起動から確認できる管理機能
Intel vProプラットフォームのメリットは理解できたと思う。
しかし、セキュリティは強化したいものの、管理が煩雑になるのは困る、というのもIT部門の本音だろう。Intel vProならその点も大丈夫。Intel vProの管理機能である「Intel Active Management Technology(Intel AMT)」を使えば、リモートからでも端末の状態を把握し、必要に応じて修復作業を実行できる。例えば、「BIOSなどの問題でWindows Updateが完了していない」「BitLockerのパスワード忘れで起動できなくなった」といったトラブルはよく聞くが、こうしたPCをIT部門がリモートで把握、リモート作業で回復できる。
さらに、無償提供されている管理ツール「EMA」を活用することで、Intel AMTを使った管理をグループごとにすることも可能。サードパーティー製の資産管理ツールでも、Intel AMTが利用できるものが多いため、既に管理ツールを導入している組織でも、Intel vProを効果的に利用できる。
実際、Forresterの調査によれば、Intel vProプラットフォームの導入により、セキュリティ侵害の検知や解決に費やす管理時間を35%も削減できたという。重大なセキュリティ侵害を最大23%削減することもでき、セキュリティを強化しながら、管理工数を減らすことができるのだ。
Intel vProは既存のセキュリティソフトウェアと競合するのではなく、それらを強化するのもポイント。Trend MicroやESET、Microsoft Defenderなど主要なセキュリティベンダーが、Intel TDTとの連携機能を提供している。既存のセキュリティ投資を無駄にすることなく、ハードウェアレベルの高度な保護機能を追加できるのだ。
Intel vProプラットフォームは、ローカルAIのメリットを最大限に活かしながら、セキュリティリスクを最小限に抑える、まさに理想的なソリューションだ。「AIを使いたいが、セキュリティが心配」という企業にとっては、これ以上ない選択肢と言えるだろう。
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