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本や看板の文字を読み上げる視覚障がい者向けスマートグラス、検証試験の費用支援を募集中

 視覚障がい者向けに作られた、視界に入った文字を読み上げてくれる眼鏡が、社会貢献型のクラウドファンディングサイトで支援者を募集している。

 「OTON GLASS」と名付けられたこのデバイスは、かざした本などを眉間のカメラで撮影し、含まれている文字を音声で読み上げてくれるデバイス。同様のコンセプトを備えた視覚障がい者向けの読み上げアプリはスマホ向けなどにリリースされているが、本製品はメガネと一体化させることにより、自然な姿勢を保ったまま、撮影と聞き取りが行えることが大きな特徴。今回のクラウドファンディングは機器自体を販売するわけではなく、福祉機器としての実用性を検証することを目的としており、集まった額に応じた「OTON GLASS」が視覚障がい者に貸与/配布され、検証に役立てられるとのこと。健常者向けのスマートグラスとは異なる性格を持つ本製品だが、クラウド上で画像認識および音声合成を行うなど、技術的にもなかなか興味深いところがある。今回の一件をきっかけに興味を持つのも1つの貢献といえるのではないだろうか。