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マイクロソフトMSN事業部マーケティンググループサブスクリプションサービスプロダクトプランナーの丸岩幸恵氏
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マイクロソフトは2日、MSN Hotmailに迷惑メール報告機能などを追加するリニューアルを行なった。
今回のリニューアルでは、迷惑メール管理機能とウイルスメール検知機能の強化や、「Today」表示の追加といったデザインの変更を実施した。迷惑メール管理機能では、従来は全世界で20万人のユーザーから500万の迷惑メール事例を収集していたが、さらに迷惑メール対策技術「SmartScreen Technology」のサンプリング数を増やすため、全ユーザーが迷惑メール事例を報告できるようになった。受信トレイから新設された「迷惑メール」タグをクリックして報告できる。また、ウイルスメール検知機能においては、対象となる添付ファイルの種類を拡大している。
マイクロソフトMSN事業部マーケティンググループサブスクリプションサービスプロダクトプランナーの丸岩幸恵氏によれば、「現時点で50万件の迷惑メール判別ルールがあり、それを元にフィルタリングを行なっている。運用しているルールには、迷惑メールと断定するルールに加え、“迷惑メールではない”とするルールもあり、それらを総合的に判断する」という。なお、「報告したデータがすぐにフィルタリングに反映されるわけではない。いったん精査し、その後に反映する。できれば2~3週間に1度はデータの更新をしたい」としている。
デザインに関しては、Hotmailサインイン時に新着メールを表示する「Today」画面を表示するようになった。また、UIをOfficeシリーズなど統一感のあるものに変更したという。今後は、「次期OS“Longhorn”をにらみ、Windows XPとMSN、OfficeシリーズとMSNなど、製品と連携したサービスや、統一感のあるUIを開発する」と述べた。
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トップページには新着情報などを表示する「Today」画面を用意
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受信トレイ。画面上部には「受信拒否」「迷惑メール」などのタグが
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続いて、Hotmailのアカウント数や9月に実施したアンケートを発表した。アンケートのサンプル数は約500件で、無料ユーザーが対象。
アカウント数は2002年11月時点で370万から2003年10月で450万に増加。なお、アンケートによれば、81.1%のユーザーがシングルアカウントで、現状では「ほぼ1ユーザー1アカウント」。なお、有料ユーザーについては、「正式な数値は公表していないが、全体の1割未満」だとしている。
ユーザーの内訳は、31.4%が学生。「当初から就職活動、その後社会人になっても使えるとプロモーションしてきた成果が表われた」という。また、ADSLユーザーが53.9%、CATVユーザーが14.7%、FTTHユーザーが7.5%と、ブロードバンドユーザーに利用されている場合が多いと分析。さらにセカンドアドレスとしてはHotmailの利用が41.5%に達したという。
迷惑メールフィルタ機能など「迷惑メール処理」を行なっているユーザーは46.7%。不満点でも「“英語の迷惑メールが多い”ことが相変わらず減少しない」とし、今後も迷惑メール対策に注力していくと語った。
関連情報
■URL
Hotmail
http://hotmail.msn.co.jp/
迷惑メール対策情報サイト
http://safety.msn.co.jp/
MSN
http://www.msn.co.jp/
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( 鷹木 創 )
2003/12/02 18:24
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