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RIAJ、WinMX利用者に著作権侵害行為を注意するインスタントメッセージ


 日本レコード協会(RIAJ)は26日、音楽ファイルを不正にアップロードしていると思われるファイル交換ソフトのユーザーに対して、注意を喚起するインスタントメッセージ(IM)を送っていると発表した。3月2日に開始し、現在までに60万通を送信しているという。

 対象となっているファイル交換ソフトは、WinMXやKazaaなどがあるが、ほとんどがWinMXだという。RIAJでは従来よりネットワーク上で音楽ファイルを不正にアップロードしているユーザーの監視を行なっており、そこで把握している60万件のIPアドレスに対して、ファイル交換ソフトのIM機能を利用してメッセージを送信した。5月中にも100万通に達する見込みだという。

 メッセージは、RIAJ会員会社のCDのタイトル名やアーティスト名が付けられたファイルがWinMXで送信可能な状態に置かれていると指摘した上で、「もし、あなたが、他人が著作権および著作隣接権を有している音楽ファイルなどを許諾なく公開している場合には、直ちに公開するのを止めてください」と注意する内容となっている。音楽著作権に関する詳しい情報を掲載したWebページのURLも記載しており、実際にそこにアクセスしてくるユーザーや電話での問い合わせもあることから、RIAJでは一定の効果は上がっていると見ている。

 今回のメッセージは上記のように注意の喚起を促すことを目的としたもので、法的措置も含めて警告するような段階までは至っていない。ただし、RIAJによれば、現時点ですぐに個人ユーザーを訴えるということはないが、「当然のことながら悪質ユーザーに対しては法的措置も辞さないという強い姿勢で臨む」という。IMを受け取ったユーザーの今後の対応次第では、法的措置にも出る考えのようだ。

 なお、最近ではファイル交換ソフトのIM機能を使い、著作権団体などの名を騙って金品を請求してくる手口も確認されているため注意が必要だ。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.riaj.or.jp/release/pr040426.html

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( 永沢 茂 )
2004/04/26 16:58

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