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Zone Labs、無料のパーソナルファイアウォール「ZoneAlarm日本語版」 |
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ZoneAlarmは、パーソナルファイアウォール機能に特化したセキュリティ対策ソフト。通常企業のゲートウェイ部分に設置されているファイアウォールと異なり、クライアントPC側でファイアウォールの役割を果たす。従来、ZoneAlarmの無償版は英語版のみの提供となっていたが、今回初めて完全に日本語対応したバージョンのリリースとなった。 ZoneAlarm 4.5では、インターネットなど外部と接続する際の“Zone”と、家庭内LANなど基本的に外部と接触せず比較的安全と思われるZoneで設定を分けている点が特徴。外部と接触するZoneでは、基本的にすべてのポートを閉じている。 内側から外側に対する通信の例を挙げると、Internet Explorerを初めて利用した際には、「このアプリケーションがTCP 80番ポートを利用しようとしているが、開くか、開かないか？」といったメッセージが表示される仕組みとなっている。したがって、通常メールしか利用しないユーザーであれば、「TCP 25番ポートと110番ポート以外は、TCP 80番ポートも含めてすべて閉じている」といった状態となる。 一方、外部からの通信に対してはすべて“ステルスモード”となっており、一切の返信を行なわないという。したがって、攻撃者がポートスキャンやPingなどを送ってきてもそれに対して返事を返さないため、攻撃者がユーザーの存在に気付かない仕組みとなっている。これらの機能により、一般のファイアウォールと比べて格段に攻撃対象となる割合が減少するとしている。 また、中小企業やよりセキュアな保護を望むユーザー向けに、有償版の「ZoneAlarm Pro 4.5日本語版」もあわせてリリースした。対応OSは、Windows XP/2000/Me/98SE。価格は1年間のアップデートとサポートが付属した場合で年額4,500円。2年間分付属した場合で6,600円となる。 ZoneAlarm Pro 4.5では、ZoneAlarm 4.5の機能に加えて、パスワードやクレジットカード番号などの個人情報漏洩を保護する機能や、広告やcookieブロック機能などが追加されたバージョンだ。同社が提供する管理ソフト「Zone Labs Integrity」とあわせて利用することによって、数万台単位のクライアントマシンも一元管理が可能だという。 Zone Labsの事業開発および国際事業担当副社長Paul Weinstein氏は、「通常のIDSやウイルス対策ソフトなどは、シグニチャやパターンファイルがリリースされなければ新種のウイルスや攻撃に対応できない。一方、ZoneAlarmでは、あらかじめすべてのパケットを分析しているため、新種攻撃にも対応できる。個人ユーザーにはぜひ無償版を利用して、ログから“いかに自分がインターネットから攻撃を受けているか”を理解してほしい」と語った。
関連情報 ■URL Zone Labs http://jp.zonelabs.com/ 日本の問い合わせ先Webサイト http://www.ahkun.jp/product/zap.html ■関連記事 ・ アークン、米Zone Labsと「ZoneAlarm Pro」の独占販売契約締結（2004/02/16） ・ イスラエルのCheck Point、米Zone Labsを買収（2003/12/17） ・ ハッカー追跡機能などを装備した「ZoneAlarm Pro 4」を10月1日発売（2003/09/12）
（ 大津 心 ）
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