日本IBMは、Webサイトの音声読み上げブラウザ対応度などサイトのアクセシビリティやユーザビリティを判定するツール「aDesigner」の無償ダウンロード提供を開始した。Windows XP/2000に対応する。
aDesignerでは、音声読み上げブラウザがWebサイトをどのように読み上げるかを視覚化し、修正点を自動的に表示できる。例えば、情報を読み上げ終わるまでの時間を「色の明るさ」で表現し、読み上げに時間がかかる部分の背景色を暗く表示するという。
また、弱視や色覚異常のユーザーによるWebサイトの見え方や“ぼやけ”具合も再現。見えにくい部分を自動的に検出する。さらに、こうしたアクセシビリティの判定に加えて、「聞きやすさ」(Listenability)や「移動のしやすさ」(Navigability)などの独自基準でA/B/Cの三段階でWebサイトを判定する評価機能も搭載している。
日本IBMでは、「従来から開発を続けていたツールで、一部企業や開発者には提供していた」という。「国内でも『WebコンテンツJIS』が制定され、Webアクセシビリティの向上を望む企業や開発者からの要望も増えたため、公開することになった」としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2004/07142
ダウンロードサイト(英文)
http://www.alphaworks.ibm.com/
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( 鷹木 創 )
2004/07/14 18:24
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