マカフィーは、2004年9月度のコンピュータウイルスの検知状況を発表した。9月全体ではExploitで始まる名前のウイルスが非常に多く検知されているが、これらは「トロイの木馬」に分類されるもの。8月から引き続いて増加傾向にあり、警戒が必要だとしている。
企業からのウイルス届出件数のランキングは、1位が「Exploit-MhtRedir.gen」の1,158件、2位が「Exploit-ByteVerify」の841件、3位が「Exploit-IFrame」の721件となっている。8月に引き続き、1位と2位は同じ。トロイの木馬は企業数別でトップ10中7種、マシン数別でトップ10で5種を占めた。
トップ10外だが、「Gaobot」とよばれる、Windowsの脆弱性(MS03-026、MS03-001、MS-04-011など)を利用するウイルスの亜種も多く発見されており、今後、警戒が必要だという。また、9月に入り新たに発見された、JPEG処理の脆弱性(MS04-028)を狙うウイルス「Exploit-MS04-028.ldr」が早くも同月に検知された。一方、Netskyは個人ユーザーを中心に依然として蔓延している。
マカフィーの技術統括部長を務める加藤義宏氏は、「一般ユーザーは、マイクロソフトの脆弱点パッチをこまめにあてるべき。企業ユーザーは、ウイルス対策以外のIPSなどの不正パケットへの対策が必要」とコメントしている。
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■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/jp/
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( 増田 覚 )
2004/10/04 20:10
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