米Yahoo!は5日、パーソナルサーチサービス「My Yahoo! Search beta」を公開し、パーソナルサーチ分野に本格的に参入する意志を明らかにした。米Amazon.com子会社のA9.comや、米Ask Jeeves、そして実験的に公開している米Googleに続く形で、ついに最大手のポータルサイトがこの分野に参入することになる。
My Yahoo! Search betaは今のところ、米Yahoo!のアカウントを持っている人のみ利用できる。検索までの操作は通常とあまり変わりがなく、異なっているのは検索結果のオプションとして「Save」「Save with Note」「Share」「Block Site」が表示されることだ。「Save」をクリックすると検索結果が保存され、「Save with Note」では自分のコメントを書き加えて保存できる。「Share」では、Yahoo! Mailを使って検索結果を第三者に送信するか、あるいはRSSフィードにしてMy Yahoo!に登録することなどを選択できる。「Block Site」をクリックすると、それ以降はMy Yahoo! Searchを使った検索で表示されなくなる。こうして保存した検索結果は、保存した結果のみを対象に後から検索可能だ。また、このときに訪問記録が残るサイトは「Visited Results」をクリックしておけば、いつでも見返すことができる。
My Yahoo! Searchを実際に使用してみたが、まだブックマーク管理の延長線上にあり、第一歩を踏み出したに過ぎないと言えそうだ。しかし、Yahoo! SearchのシニアプロダクトマネージャであるKevin Akira Lee氏は、Yahoo!の公式ブログにおいて「我々のビジョンは非常に個人的なWeb、つまり“My Web”だ。これは、それぞれのユーザーがいつも行なっているように検索したり、ブラウジングしたり、ナビゲートすることによって作り上げていくものだ。My Yahoo! Searchはその方向に向けた第一歩だ」と記している。My Yahoo! Searchは、現在Yahoo!の次世代技術を紹介するために開設されたサイト「Yahoo! Next」で紹介されており、今後のさらなる開発に期待がかかる。
関連情報
■URL
My Yahoo! Search(英文)
http://mysearch.yahoo.com/
ニュースリリース(英文)
http://docs.yahoo.com/docs/pr/release1185.html
Yahoo! Next(英文)
http://next.yahoo.com/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/10/06 12:13
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