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フィッシング詐欺に騙されないための心構えも重要〜シマンテック調査


 シマンテックは、2004年9月中旬に実施した「オンライン詐欺に関する意識調査」の結果を発表した。調査を委託されたインフォプラントによれば、調査対象は全国のインターネット利用歴3年以上の男女計1,000人で、いずれもメールを利用したことのあるユーザーだ。


オンライン詐欺の認知度、回避知識ともに女性が低い

インフォプラント カスタマーサポート部カスタマーサポートグループマーケティングリサーチャーの松澤治光氏
 調査によると、オンライン上での個人情報を入力した経験があるユーザーは全体の99.7%とほぼ全員。入力機会が多かったのは、楽天市場などの総合ショッピングサイト(73.3%)で、「楽天に限った場合、男性の71.6%、女性の75.0%が個人情報を入力したことがあると回答した。楽天以外のショッピングサイトでは男性の60.4%、女性の71.0%が入力経験を持ち、ショッピングサイトは全体的に女性ユーザーの利用率が高い」(インフォプラント カスタマーサポート部カスタマーサポートグループマーケティングリサーチャーの松澤治光氏)という。

 オンライン詐欺の認知度では、「架空請求メール」が84.5%で最も高かった。「国際電話等への不正接続ソフト」が54.2%、「投資勧誘/マルチ商法メール」が45.6と続く。企業や団体を騙って個人情報を詐取するフィッシング詐欺については24.4%と低水準。フィッシング詐欺を促すメールの受信経験についても14.9%に止まった。

 また、オンライン詐欺を回避する知識については、全体の29.6%が「回避方法を理解している」と回答。男女合わせた年代別では20代男性の46.0%が最多で全体的に男性が高い傾向があった。一方、女性の年代別では40代の25.0%が最高で、全ての年代で男性に比べて10%程度低い結果になった。具体的な回避手段としては、「発信者が不明な問い合わせメールには答えない」(76.9%)、「スパムメールには返信しない」(63.9%)、「ウイルス対策ソフトを使用する」(62.8%)などの回答が多かった。


オンライン上での個人情報を入力した経験があるユーザーは全体の99.7%とほぼ全員 オンライン詐欺の認知度では、「架空請求メール」が84.5%で最も高かった

回避知識については、全体の29.6%が「回避方法を理解している」と回答

フィッシング詐欺被害は3%に止まるも、30%が「被害の可能性」を感じている

 なお、フィッシング詐欺サイトにアクセスしたことのあるユーザーは全体の3.3%。実際に個人情報を詐取されてしまったユーザーは3%に止まった。しかし、「ひょっとしたら被害に遭っているかもしれない」と感じているユーザーは30.5%に達し、不安を感じているユーザーが増加しつつある結果になった。

 フィッシング詐欺を含めたオンライン詐欺の対策としては、「特に気にしていない」が17.1%、「どうすればいいかわからない」が36.7%と特に対策をしていないユーザーが過半数を占めた。対策をしているユーザーについては、「SSLを使用しているなど安全だと確信できるWebサイトでしか買い物しない」(68.2%)、「セキュリティ対策ソフトなどを導入/追加した」(34.6%)、「個人情報などのデータをインターネット上で入力しないようにした」などを行なっているという。


詐欺対策としては、「特に気にしていない」が17.1%、「どうすればいいかわからない」が36.7%と特に対策をしていないユーザーが過半数を占めた 実際に行なわれている対策としては、「SSLを使用しているなど安全だと確信できるWebサイトでしか買い物しない」(68.2%)、「セキュリティ対策ソフトなどを導入/追加した」(34.6%)、「個人情報などのデータをインターネット上で入力しないようにした」が多かった

セキュリティ対策ソフトは万能ではない。ユーザーの心構えも大事

 シマンテック執行役員副社長コンシューマ事業統括の齋藤秀明氏は、「業界的には危機感が高まっているフィッシング詐欺だが、一般的な認知度はまだまだ低い」とコメント。「フィッシング詐欺を含むオンライン詐欺は急速に増加しつつある。この詐欺は、ウイルスのようなプログラムではなく、手口で人間を騙すのが特徴でセキュリティ対策ソフトでは完全に防ぐことができない」と危機感を募らせる。

 シマンテック コンシューマ・マーケティング部プロダクト・マーケティング・マネージャの田上利博氏も、「金融機関自身がメールで金融関連の個人情報入力を促すことはまずない」と呼びかけ、金融機関からのメールであっても本文中のURLから直接アクセスするのではなく、WebブラウザのアドレスバーにURLを直接入力するなどの対策を紹介した。

 また、「誤字脱字のある怪しいWebサイト」や「ユーザーの不安を煽るような文面」に警戒するよう呼びかけたほか、「ブラウザのアドレスバーに表示されるURLとステータスバーのURLが一致しているかどうか」「ブラウザの錠前アイコンをクリックして電子証明書を確認する」「パスワードやクレジットカード番号をブラウザに記憶させない」「パスワードは6文字以上。定期的に変更する」などの対策を紹介。「セキュリティ対策ソフトは万全ではなく、あくまで“車輪のひとつ”。オンライン詐欺の被害を防ぐには、ユーザーの正しい知識や知恵が重要だ」とコメントした。


シマンテック執行役員副社長コンシューマ事業統括の齋藤秀明氏 シマンテック コンシューマ・マーケティング部プロダクト・マーケティング・マネージャの田上利博氏

関連情報

URL
  シマンテック
  http://www.symantec.com/region/jp/

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( 鷹木 創 )
2004/11/19 19:40

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