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米Microsoft、サーバー用ウイルス対策ベンダーの米Sybariを買収へ


 米Microsoftは8日、サーバー用ウイルス対策ソリューションを開発・販売している米Sybari Softwareを買収することで最終合意に達したと発表した。買収額など取引の詳細は明らかににされていない。なお、買収が規制当局の認可を受けるまでの間、Sybariはこれまで通り営業を続けることになっている。

 Sybariの製品では、メッセージング環境とコラボレーション環境を構築するためのサーバーにウイルス対策やスパム対策の機能を提供。企業活動にとって不可欠なメールや文書共有、インスタントメッセージングのためのインフラなどを保護することを目的としている。

 Sybari製品はサーバーインフラを保護しながらも、インフラ自体の信頼性とパフォーマンスを損なわず、Microsoft ExchangeやLotus Notesなどの複数のバージョンと協調動作するのが特徴だ。バージョンアップを行なったり、複数のバージョンを長期間にわたって使用し続ける場合に、Sybariの技術を使うことでメンテナンスコストを削減できるという。Office SharePoint Portal Server 2003とWindows SharePoint Servicesもサポートしている。

 買収についてMicrosoftのMike Nash副社長は「この買収を通して我々は、ファイルやコンテンツの先進的なフィルタリング機能と複数のスキャンエンジンを使用できるサーバーレベルのウイルス対策ソリューションを顧客に提供できることに興奮している。この方法により顧客は、高品質のパフォーマンスと考えうる最もアップツーデートな防御を手に入れられるのだ」と述べ、他社のウイルス対策ソフトを使用している場合でもSybari製品が問題なく使用できることを強調した。

 Microsoftは2003年にルーマニアのウイルス対策ベンダーであるGeCADを買収し、最近ではWindows Updateを通してウイルス駆除ツールを無償配布している。また、スパイウェア対策ベンダーのGIANT Softwareも買収しており、スパイウェア対策ソフトのベータ版も無償公開している。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/feb05/02-08SybariPR.asp
  買収についてのQ&A(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/features/2005/feb05/02-08Sybari.asp
  サーバーインフラ保護対策についてのホワイトペーパー(英文)
  http://www.microsoft.com/technet/security/alerts/info/collaborationsecurity.mspx
  Sybari Software(英文)
  http://www.sybari.ws/

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/02/09 15:30

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