総務省情報通信審議会は25日、NTT東日本と西日本の接続料見直しについての答申を行なった。これを受けてNTT東西では2005年3月1日からの接続料金案を発表している。
今回の答申は、これまで72,000円だった施設設置負担金が3月1日に36,000円に値下げされることを受けての接続料の見直し。この答申を踏まえて発表されたNTT東西の料金案の内容は、営業時間内保守の2線式回線ではNTT東が月額1,151円から1,161円、NTT西が月額1,194円から1,202円に、24時間保守の2線式回線ではNTT東が月額1,220円から1,231円、NTT西が月額1,266円から1,274円に値上げする内容。3.4kHzの一般専用回線や、64kbpsのデジタルアクセス専用線などでも月額10円程度の値上げ申請となる。
ただし、128kbpsのIPルーティング網接続専用線ではNTT東が月額7,117円から6,874円、NTT西が8,242円から7,999円に設定。施設設置負担金から算出していた加算料に関しても、これまで月額500円程度だったが、半額となる250円程度に値下げする方針だ。公衆電話機能も値下げを申請している。
総務省総合通信基盤局によれば、「今回の答申では、一部の接続料金区分で値上げされているものの、加入料などで値上げ幅を上回る値下げも検討されている。NTT以外の接続事業者にとっても納得できるのではないか」とコメント。NTT東西から今回の答申を踏まえた補正申請があり次第、認可するとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(NTT東日本)
http://www.ntt-east.co.jp/release/0502/050225.html
ニュースリリース(NTT西日本)
http://www.ntt-west.co.jp/news/0502/050225.html
報道資料(総務省)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050225_2.html
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( 鷹木 創 )
2005/02/25 20:47
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