ノルウェーのOpera Software ASAは25日、次期ブラウザのベータ2バージョンを公開した。セキュリティ面で大幅に改善が加えられている。なお、次期バージョンはファイル名などから「8」になると考えられているが、今回もバージョン番号は明らかにされていない。現在、同社サイトからWindows用の英語版をダウンロードできる。
今回のバージョンから、URLに応じたセキュリティ情報がアドレスバーの中に表示されるようになった。正当に暗号化されたページを訪れている時にはアドレスバーの右半分に黄色いセキュリティバーが現われて証明書などの情報が表示される。これによって自分がだまされていないかどうかを容易に確認できる。
国際化ドメイン名(IDN)に生じたURLの“偽装”問題にも対処している。今回のバージョンからOperaは、IDNに対して厳しい基準を設けているTLDでのみIDNを利用できるようにした。このホワイトリストには「.jp」や「.kr」「.tw」「.cn」などが含まれている。Operaのホワイトリストに掲載されていないTLDで「Latin1」以外の文字コードを使用した場合には、URLがpunycodeで表示されることになっている。OperaではそれぞれのTLDについて安全性を確かめた上でホワイトリストに追加していく予定だ。
さらに今回のバージョンでは、米Googleがベータ版として公開しているサービス「Google Suggest」で使用されている「XMLHttpRequest」をサポートした。プラグインやスクリプティングなどに存在していたいくつかのバグも修正している。また、Atomニュースフィードをサポートし、自動的にAtomニュースフィードを発見できるようになった。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文
http://www.opera.com/pressreleases/en/2005/02/25/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/02/28 11:54
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