米Yahoo!がカナダの写真共有サービス「Flickr」とその運営会社であるLudicorp Research & Developmentを買収することで最終的に合意したことがわかった。この買収については数週間にわたって業界内で噂されていたが、3月20日付のFlickr公式ブログで合意について発表された。買収金額などの詳細は明らかにされていない。
Flickrは、自分が撮影したデジカメ写真や画像をアップロードしてアルバム形式で他の人と共有できるサービス。写真に属性を付けることで写真についてブログを作成したり、興味のある写真を公開している人とコミュニケーションできる一種のソーシャルネットワークサービスとも言える。コミュニケーションの手段に写真を使うという新しいメディアを作り出した先駆的なサービスだ。また、Flashを多用したユーザーインターフェイスも特徴的だ。
Yahoo!がFlickrを買収したことによって、Yahoo!の写真サービス「Yahoo! Photos」もFlickrの多くの機能を備えることになるという。ただしYahoo! PhotosとFlickrのユーザー層が異なることから、両者は別々のサービスとして今後も運営されていく。将来的にはYahoo!のアカウントを使ってFlickrにログインすることも可能になる予定だ。また、ブログサービスやアプリケーションとの連携を可能にする「FlickrAPI」は今後、Yahoo!と共同で商用ライセンスの策定にとりかかるという。さらにFlickrの無料アカウントおよび有料のProアカウントについても、ともに写真のアップロード枚数と保存容量の上限を増大させるとしている。
関連情報
■URL
Flickr公式ブログの発表(英文)
http://blog.flickr.com/flickrblog/2005/03/yahoo_actually_.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/03/22 13:59
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