国際レコード産業連盟(IFPI)は13日、ヨーロッパおよびアジアの11カ国で、違法ファイル交換ユーザー963名に対して法的措置が取られたことを明らかにした。963名の中には、日本レコード協会(RIAJ)が特定した44名も含まれる。なお、違法ファイル交換ユーザーに対する法的措置に踏み切ったのは、アジアでは日本が初めてだという。
IFPIは、レコード業界の利害を代表する国際団体。世界76カ国に1,500以上の音楽プロデューサーや音楽企業を会員に持つとともに、48カ国に支部を持つ。RIAJは日本支部として活動している。
IFPIでは、全米レコード協会(RIAA)が2003年9月から開始した違法ファイル交換ユーザーへの訴訟(総計9,900人以上)をきっかけに、世界各国のインターネット上における音楽の違法利用に対する訴訟を行なってきた。
また、日本レコード協会(RIAJ)は同日、ISPへの身元開示請求によって判明した違法ファイル交換ソフトユーザー5名と同協会に加盟するレコード会社が、補償を求める交渉を行なっていることを発表した。
RIAJでは、ファイル交換ソフトを利用して音楽ファイルを不正にアップロードしているユーザー44名の接続元となっているISPに対して、発信者情報の開示を求めていた。現在8名の詳細情報が判明しており、うち5名の利用者に対してRIAJ加盟会社が補償を求める交渉を開始した。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.ifpi.org/site-content/press/20050412.html
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( 増田 覚 )
2005/04/13 16:15
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