秋田県湯沢市は14日、ファイル交換ソフト「Winny」を通じて広まっているウイルスに市職員のPCが感染し、市民11,255人分の個人情報がインターネット上に流出していたことを公表した。湯沢市は、3月22日に旧湯沢市、稲川町、雄勝町、皆瀬村の4市町村の合併により誕生。漏洩が発覚した個人情報は、市民の人口(約57,000人)の約5分の1にあたる。
湯沢市によれば、市町村合併協議会の担当職員がPCにWinnyをインストールして使っていたところ、Winnyをターゲットにしたウイルスに感染。個人情報を含むファイルがファイル共有ネットワーク上に公開されたという。旧湯沢市のWebページに設置されている掲示板への投稿から事態が判明し、湯沢市ではこの職員を11日付けで訓告処分にした。
流出した個人情報は、2003年に旧湯沢市が実施した市町村合併に関するアンケート用の名簿で、旧湯沢市民11,255人分の氏名と住所が記載されていたという。また、このアンケート書類を市民に配布する行政員234人分の名簿や、湯沢市職員384人分の名簿も流出。行政員の名簿には電話番号、市職員の名簿には生年月日や採用年月日も含まれていた。このほか、合併に関する内部資料も流出したと見られている。
関連情報
■URL
秋田県湯沢市
http://aios.city-yuzawa.jp/
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( 三柳英樹 )
2005/04/15 12:49
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